アストンマーティンDBS最終章。フィナーレを飾るのは「770 Ultimate」

Aston Martin

「究極」を意味する「Ultimate」を名前に冠したアストンマーティンDBS 770 Ultimateは、その名のとおり究極のDBSだ。2018年以来、アストンマーティン量産モデルの頂点に君臨するDBSの生産が終焉を迎えるタイミングで発表された、これまでのすべてのDBSを凌駕する特別なモデルなのである。



最高出力770PS/6500rpm、最大トルク900Nm/1800~5000rpmの強大なパワーを誇るエンジンが搭載されたDBS 770 Ultimateの最高速度は340km/hに達し、アストンマーティン史上もっともパワフルな量産車であり、史上最速のDBSでもあるといえるだろう。



サスペンション、ステアリング、トランスミッション、アンダーボディ構造なども改良が加えられ、ドライブフィール、レスポンス、俊敏性が向上するなど、エンジニアリングも大幅に見直しが図られた。

エンジニアリング全般の洗練と同様に、スタイリングにも変更が加えられている。ラジエーターを通過するエアフローを増加させるクラムシェル・ボンネットは、「U字型」エンジンベントを特徴とし、刷新されたフロント・スプリッターは2つの新しいエアベントを統合。リア・ディフューザーも専用デザインで、フロントからリアに至る空気力学的なバランスが維持されている。





アストンマーティン最高技術責任者(CTO)のロベルト・フェデリは、次のように述べている。
「アストンマーティンを象徴するアイコン・モデルが生産終了を迎えるにあたり、何か特別なモデルを製作することが重要でした。私たちは、DBS 770 Ultimateをファイナル・バージョンにふさわしい車にするため、すべてのノウハウを投入して、あらゆる点で史上最高のモデルを生み出すことに成功しました。トランスミッション、ステアリング、サスペンション、アンダーボディ構造に対する包括的な一連の改善のおかげで、DBSは史上最速かつもっともパワフルなDBSであるだけではなく、最高のドライビングマシンに仕上がっています」

アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、次のようにコメントした。
「DBSは、常にアストンマーティンの量産モデルラインナップの頂点に君臨してきました。そして今回、私たちはDBS 770 Ultimateに、細部に至るまで考え抜いた方法により、より多くのパワー、より純粋なパフォーマンス、そしてより洗練されたテイストを注入しています。その結果、獰猛でありながらも美しく、見る者を魅了する車が誕生しました。このデザインアプローチを通じて、強化されたフロントエンドから作業を開始し、パフォーマンスの強化とデザインのバランスを取るために、ボディ全体のスタイルが決定されました」



DBS 770 Ultimateは、クーペとヴォランテの2種類のボディ形状が用意され、クーペが300台、ヴォランテが199台のみの計499台が限定生産される。納車は2023年第3四半期に開始される予定だが、すべての車両は発表前に完売しているとのことだ。

オクタン日本版編集部

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