ポルシェボクスターとの楽しすぎる夏|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Glen Waddington

1999年ポルシェボクスターに乗る『Octane』UKスタッフのグレン・ワディントンによる愛車レポート。ドライブに行く口実を見つけては、ボクスターとの外出を楽しんでいるようだ。いや、口実を「見つける」のではなく、わざわざ作っているのかもしれない…と思わされるほどの溺愛ぶりだ。



半年前の話で恐縮だが、今年の夏の思い出を振り返ってみよう。BMWのコンバーチブルにも普通に乗っていたが、ことあるごとにボクスターで最高のひとときを楽しんだ。私はこのポルシェを特別な日のために保管しておくのではなく、普段使いするつもりで購入したのだから。ロックコンサートのためにスカボローへ行ったり、ピークディストリクト経由でランカシャーの実家へ行ったりという長旅も楽しく過ごすことができたし、いつものルートとは違った道を通るドライブも満喫した。アシュボーンからのワインディングや、バクストンへ向かうまっすぐなストレートも楽しいものだった。

その他のトピックスとして、バイブリー近郊の「クラシック・モーター・ハブ」で働く、大学時代の友人アンドリュー・ウィルコックスから電話があった。もう10年か20年も会っていない友人を訪ねるため、というコッツウォルズをドライブする絶好の口実ができた。私が大好きなのは、クロートン、アインホー、デディントンを経由して、チッピング・ノートンに向かい、A361からバーフォードに抜けるB4031だ。景色が良くて、曲がりくねっていて、しかもとてもよく晴れた日の午後だ。もう完璧だった。



『Octane』誌が主催するイベント『ヒストリック・モータリング・アワード』のクラス優勝や最終選考に残ったこともあるこの店では、定期的に「コーヒー&クラシック」イベントが開催され、あらゆるタイプの車を250台収容できるスペースがある。混雑する前に、アンディが素晴らしい工房とショールームを案内してくれた。ショップやカフェも併設されているので、イベントがない日でも車好きにはたまらない場所だ。





そして、「コーヒー&クラシック」の来場者達が車で到着し始めると、さらに素晴らしい情景になる。この「クラシック・モーター・ハブ」で販売されている多くの車両をバックに、ミュージシャンによる生演奏が流れ、車好きの集まりと夏のバーベキューパーティーが一緒になったような雰囲気に包まれた。とてもクールだ!



この日のハイライトは、パティーナ仕上げが非常に秀逸なタトラ603、美しいランチア・フラミニアのコンバーチブル、素晴らしいシトロエンSM、そして皆さん予想通りの各種、各時代の911だった。 「コーヒー&クラシック」は定期的に開催されているので、ウェブサイトclassicmotorhub.comでチェックしてみてほしい。



私もこの旅をすこぶる楽しんだ。帰り道ですら楽しかった。23時過ぎの帰り道でもまだ暗くなく、真夏のオックスフォードに戻るA40の高速ドライブは素晴らしい。普段の日中は渋滞しているが、混んでいないときはよく流れている。そしてA43沿いのブラックリーのラウンドアバウトをほぼ独り占めだ。ボクスターも嬉しいに違いない。

所有して半年が経ち、合計3000マイル以上走ったが、まだ一切問題はない。平均燃費も1ガロン当たり30マイル以上だ。 車検は、ハンドブレーキの調整だけで簡単に合格した。ただ、リアスクリーンの裂け目は、今もまだゴリラテープで留めてある。でも、損傷箇所は悪くなっていないし、防水性も保たれている。ルーフを下ろしていれば、誰も気づかないだろう。冬の間に私の意見も変わるかもしれないが、今のところは楽しすぎて悪い部分に気づかないというところだ。

文:Glen Waddington

オクタン日本版編集部

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