錆よさらば!リフレッシュしたホンダインテグラ タイプRで来年も楽しもう

Octane UK

『Octane』UK版スタッフによる愛車日記。日本でも未だ人気のホンダインテグラ タイプRに乗るマシューが、あわや腐食の危機に瀕していたリアの修復を決意した。



大がかりなレストアをするために車を預けるのは、いつも少しドキドキしてしまう。このホンダ・インテグラの、ポツポツと膨らみが見られるリアホイールアーチに手を入れるときがついにやってきたのだ。下から何が出てくるか、少なからず心配になった。アーチは数年前にしっかり修復されているので、おおむね良好な状態であることは分かっていた。しかし、実際に塗装を剥がしてみると、いろいろな問題が発見されることがよくあるのだ。

小さなサビの泡が、あっという間に深刻な事態に発展したことには、本当に驚かされた。放置しておくとあっという間にサビてしまうので、丹念な手入れが大切だということを身をもって感じた。

インテグラを預けたのはキンボルトン近郊にある『プラチナ・ペイントワークス』だ。ショップのタイラーは、すべてうまくいくと私を安心させるかのごとく、最善を尽くしてくれた。彼と彼の親父さんがすぐに、すべてのサビを取り除き、新しい鉄板で溶接し、再び見栄えの良い車にしてくれるだろう。最初の見積の後、アーチをすべて作り直す必要はなく、リペア用のパネルも自社で製作できると聞いて安心した。



お任せしてから数週間が経ち、タイラーから電話がかかってきた。私の車のもう仕上がったと言う。さっそく翌朝赴き、ショップの外に置かれた私の車を見ると、100万ドルの車なのではないかと思えるほどだった。写真で見るとわかるように、彼らはリヤエンド全体を剥がし、内側と外側のアーチを修理した。シルのすぐ上の、以前のレストアでのフィラーの修復部が掘り出され、新たな鉄板が溶接された。



気になっていたリアウィンドウのへこみと他の小さな凹凸を修復するため、両側のリアクォーターは両側とも塗装された。ドアの新しい塗装はしっかり馴染んだ。このチャンピオンシップ・ホワイトの色味のマッチングがいかに難しいかを考えると、実に正確な作業をしてくれたといえるだろう。私の方では、ホンダから新しい「Type R」のステッカーをなんとか入手することができ、それを貼って仕上がり完了とした。

リヤバンパーの傷は、磨いて消すだけなので塗装の必要はなかった。さらに今回、彼らはエグゾーストパイプも磨き上げ、各所のけば立ちやトランクの強化バーの傷も綺麗にし、あらゆる部分を持ち込んだ時よりも良い状態にしてくれた。何よりもありがたかったのはタイラーが、修理部分をどのように密封し防錆したか、そして中空部には油性防錆剤が注入されたこと等を詳細に説明してくれたことだった。というわけで、今は見た目がいいだけでなく、車自体も長持ちするはずだ。

このインテグラが戻ってきてから、冬が到来する前にもっとドライブに出かけたいと思うようになった。様々な問題が解決し、再び最高のコンディションになった。それでも私は、これからの1年間でこの車にさらに金をかける算段を、ごく自然に考えている。理想を言えば、来年はインテグラと共にもっと楽しむ年にしたいところだ。インテグラもそう思ってくれているといいが…


文:Matthew Hayward

オクタン日本版編集部

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