現在の「フライングB」は何代目?ベントレーの愛すべきマスコット

Bentley

ボンネットの上に美しく佇む、翼を持つ“B”を象ったこのマスコットは、「フライングB」と呼ばれ、多くのベントレーファンに支持されているマスコット。現在ではフライングスパーマリナーに標準装備されているほか、全てのフライングスパーにオプションとして用意されている。

先日ベントレージャパンがリリースした資料によると、購入者のうちの97パーセントがこの“フライングB”を選択しているという。ちなみに1920年代半ばから様々なバージョンが提供されているこのマスコットだが、現在のこのデザインは6代目にあたる。



最新のフライングスパーでは、“フライングBのアートとクラフトを次のレベルに引き上げる“という課題に取り組んだ。

そして完成したのが、”電子制御で展開され、収納時にはカバープレートに置き換わり、透明なアクリル製の羽を備え、内部が照らされる“という次世代のフライングB。これはベントレー史上初めての実績になるという。



ところで気になるのが、車のボンネットという雨風に打たれやすいデリケートな部分に設置されている“フライングB”の耐久性である。

公式の資料によると、オーステナイト結晶構造を持つ316グレードのステンレススチールの一体成型品で、非常に丈夫で極端な温度変化にも耐えることができるという。また、モリブデンを配合することで耐食性を高めており、北極圏から赤道付近まで一年中風雨にさらされる部品として極めて重要な特性を持ち合わせている。



製造方法に関しては、レスターキャスト社で通常ガスタービンのブレードなどの精密部品に用いられるインベストメント鋳造(ロストワックス)法を採用。これは時間がかかる分、正確な公差でより薄い壁や滑らかな表面を作ることができ、よく複雑な形状の部品の製造に使われる製法なのだという。ちなみにこの全ての工程を終えるまでには、なんと11週間の時間を要する。

また、最終仕上げはWCMヨーロッパ社にて行われ、クリスタルアクリルの翼と配線、小さなLEDが取り付けられる。美しいフライングBを作り上げるために、細かな工程がたくさん重ねられているのだ。

オクタン日本版編集部

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