オフロードを911で走破!ポルシェ 911 ダカールの予約がスタート

Porsche

高いオフロードでの走行性能も併せ持つ新型「ポルシェ911ダカール」がロサンゼルスモーターショーでワールドプレミアされた。

まず目を引くディテールは、911カレラのスポーツサスペンション仕様車を50mm上回る車高だ。標準装備のリフトシステムによって、フロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げることも可能。この車高とランプ角は、従来のSUVに匹敵する。リフトシステムは、単に低速走行時に障害物を乗り越えるために設計されているだけではなく、リチューニングされたサスペンションに一体化されている。170km/h以下の速度のときに、「ハイレベル」設定を利用してオフロードアドベンチャーを意欲的に楽しむことができ、速度が170km/hを超えると、車高は自動的に通常の位置まで下がる仕組みだ。



最高出力480PS(353kW)、最大トルク570Nmの3リッター6気筒ツインターボエンジンは、静止状態から100km/hまで3.4秒で加速。最高速度は全地形対応タイヤのため240km/hに制限された。タイヤは、スポーティーなオフロード走行に適合するように専用開発されたPirelli Scorpion All Terrain Plusタイヤ(フロント245/45 ZR 19、リア295/40 ZR 20)。トレッドパターンは9mmの深さで、補強されたサイドウォールとスレッドは2層のカーカスプライで構成されている。



ステアリングホイールのロータリースイッチでは2つの新しいドライビングモードを選択することができる。ラリーモードは、起伏のある緩い地面に最適なモードで、リア重視の4WDが特徴。オフロードモードにすると、車高が自動的に上昇し、難易度の高い地形や砂地でトラクションを最大限に引き出す。また、両方のドライビングモードに、新しいラリーローンチコントロールが備っており、これにより約20%のホイールの空転を許容し、緩い地面での力強い加速が可能となる。



また、追加装備には新開発のCFRP製固定式軽量リアスポイラーと、911 GT3から採用されたエアアウトレットが目を引くCFRP製フロントラゲッジコンパートメントリッドが含まれる。フロントとリアのレッドのアルミニウム製けん引バー、ワイドなホイールウェルとシル、フロント、リア、サイドシルのステンレススチール製保護エレメントなど、標準的なオフロード用ディテールも装備。さらに、再設計されたフロントエンドのサイドエアインテークは、ステンレススチール製グリルによって飛石から保護されている。



ポルシェ911ダカールのルーフには、オプションのルーフバスケットのヘッドライト用12V電源コンセントが見えるように設置されている。キャリアの耐荷重は42kgだというから、ラリー装備の積載も問題なし。さらに911ダカールにはテクイップメントとしてルーフテントも用意されている。



インテリアにはフルバケットシートを標準装備し、リアシートを排除。軽量ガラスと軽量バッテリーによる軽量化によって、車両重量は911カレラ4 GTS(PDK仕様)よりわずかに10kg重い、1,605kgとなっている。911ダカールのインテリアを決定づける特徴は、シェイドグリーンのデコレーティブステッチを施した標準装備のRace-Texトリムだ。またエクステリアのメタリック仕上げも911ダカール専用だ。



新型ポルシェ911ダカールの価格は3099万円(消費税込)で、2500台の限定となる。



1984年パリ-ダカールラリーの優勝車をイメージしたスタイリングのラリーデザインパッケージ



911ダカールには、アイコニックな優勝車を彷彿とさせるラリーデザインパッケージもオプションで用意されている。車両のサイドには、1から999までのレースナンバーを選択することが可能で、1984年パリ-ダカールラリーの優勝車の外観を再現した911ダカールのラリーデザインパッケージ仕様車は、レッドとゴールドのデコレーティブストライプに加えてドアに“Roughroads”ロゴがあしらわれる。ラリーデザインパッケージの価格は433万7000円。

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事