大人気の小型EVメーカー「ザ・リトル・カー・カンパニー」CEO、ベン・ヘドリーが愛する品9選

Octane UK

イギリス版『Octane』の好評連載「GEARBOX」は、自動車業界で活躍する人々にお気に入りの品を紹介してもらう企画だ。小さなブガッティアストンマーティンなどを世に放つ気鋭の「ザ・リトル・カー・カンパニー」。そのCEOを務めるケンブリッジ大卒のエンジニアが愛用する品からは、本業の傍ら、文字通り“命懸け”で挑む趣味の世界も垣間見ることができる。



1)このコの名前はボリス。街には一緒に繰り出し、助手席に乗ってどこへでも行きます。今では私のマスコット的存在になっています。


2)昨年は「ケーターハム・アカデミー」に参加しました。これはジョン・ブライアントの『スナッピーレーサーズ』シリーズからそのシーズンの私の本として出たものです。今年は「ロードスポーツ・チャンピオンシップ」に参加予定です。


3)ブガッティ社は2019年のジュネーヴで、当社の3/4スケールの「ブガッティ・ベイビーII」を展示する意向でした。前日の夜になって現地にやっと届いたのですが、その際にはもう組み立ての担当者は帰ってしまっていたのです。というわけで、そこには3万5000ポンドのレゴセットとグルーガン、レザーマン、そして私だけが残されていました。なんとか午前4時に完成させ、午前8時にステファン・ヴィンケルマン氏にサインをしてもらいました。


4)私は30歳でトライアスロンを始め、その後「アイアンマン」競技に移行しました。これには水泳4km、自転車180km、そしてマラソンが含まれます。最もクレイジーだった大会は、サハラ砂漠を6日間かけて横断する250kmのウルトラマラソンで、2016年に開催された「サハラマラソン」でした。


5)私の亡き父ティムは、フォーマルな時計をいくつも持っていたのに、いつも実用性重視の10ドルのカシオばかりつけていました。今では、彼の形見として大切にしています。


6)いつか、これまで我々が製作してきた150台の小さな電気自動車が、ブガッティのバッジを付けただけのオモチャではなく、ブガッティ社のオフィシャル製品であるということが信じられなくなっても、このマグカップさえあれば大丈夫です。当社の次なる大きな目標は、80年代のリモコンカーをベースにした、タミヤ社製「ワイルドワン・マックス」です。しかもこれは公道を走れるようにします。


7)雨季にチェンナイからムンバイまで、なんとトゥクトゥクで4000kmのラリーをした経験もあります。これは大変な修羅場になりましたが、私が行った中で最も危険かつ素晴らしいドライビングとなりました。期間中ずっと着けていたエルヴィス風のサングラスは思い出の品です。


8)もともと私はスノーボーダーでしたが、首を骨折して10年ほどは遠ざかっていました。その間、最もスリリングなウィンタースポーツを探求するためにロードトリップに出かけました(1のボリスを連れて)。どうにか「スピードスキー・ワールドカップ」に参加することができ、翌年にはトップ10に入り、短期間ですがイギリスチームのキャプテンになりました。40歳の誕生日に引退する予定でしたが、その前日、時速115マイルで転倒してしまいました。脊髄ではなかったものの、またしても首の骨を折って病院で目覚める羽目になったのです。それでも私は、心のヒーローでもある”エディ・ジ・イーグル”(マイケル・エドワーズ氏)から誕生日メッセージを頂き、心底幸せでした。


9)これらは、私がこれまでに所有したすべての車のモデルカーです。最初のMGはひどかったですが、赤いローバーはV8エンジンと5速ギアボックスが素晴らしく、今も所有しています。ポルシェ911(964 C4)も同様で、15年前にeBayで8500ポンドで落札しました。全部の警告灯が点灯していましたけれど… 見事な車ですが、悪夢でもあります。レガシィGTBはツーリングに最適でしたし、日産GT-Rは私の日常の足になっています。しかもリッチフィールド・モータースにチューンしてもらい、630馬力もあるのです!

オクタン日本版編集部

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