18台限定のベントレーのグランドツアラー「バトゥール」|新たなデザインDNAを導入

Bentley

ベントレーマリナーが手掛ける新たなグランドツアラー「バトゥール」が公開された。このバトゥールには、ベントレーが近い将来発売する電気自動車(BEV)のデザインを決定づける新たなデザインDNAが導入されている。

バトゥールは「バカラル」に次ぐプロジェクトとして、ベントレーのビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが18台限定で製作する。バトゥールに搭載されるのは6.0リッターW12ツインターボエンジンで、740PS超を発揮するベントレー史上最強のモデルでもある。手組みされるこのエンジンは過去20年にわたってベントレーの象徴であり続けてきたものだ。しかしベントレーは「ビヨンド100」戦略に沿って完全電動化へと大きく舵を切っているため、W12エンジンは終焉を迎えつつある。つまり、バトゥールにはW12の並外れたパワーとトルクと洗練性を讃え、その幕引きを演出するという意味も込められているのだ。



バトゥールは先日開催されたモントレーカーウィークのベントレーシグネチャーパーティーで初公開され、エイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしている。

「バトゥールはベントレーにとって大変重要な意味を持つ車です。大成功を収めたバカラルの後継というだけでなく、ベントレーが開発を進めるBEVのデザインの方向性をバトゥールが示します。アンドレア・ミンド氏率いるチームは、ベントレー伝統のデザインを新たな解釈で生まれ変わらせ、優美さを大切にしつつ、力強さと逞しさを一層強調したデザインを完成させてくれました」

「美しいエクステリアの内側に横たわるのはベントレーが開発してきた中で最も強力なエンジンです。ベントレーのW12エンジンが、歴史上最も成功した自動車用12気筒エンジンであることは自明のことでありますが、ハイブリッドやBEVに道を譲る日が近づいてまいりましたので、バトゥールに搭載し、有終の美を飾ることができればと考えています」

「バトゥールをご予約された18名の幸運なお客様には、マリナーのデザインチームと協力して理想の車を作り上げるという、またとない体験を心からお楽しみいただきたいと思います。ラグジュアリーとパフォーマンスをベントレーならではの方法で融合させる真のオーダーメイドカーへの需要は明らかに高まっています。バトゥールがマリナーのさらなる発展の足掛かりとなるでしょう」



バトゥールのデザインは、ベントレーのデザインディレクターであるアンドレア・ミンド氏とそのチーム、エクステリアデザインの責任者であるトビアス・シュールマン氏、インテリアデザインの責任者であるアンドリュー・ハートバロン氏が共同で作りあげた。コンチネンタルGT、フライングスパー、ベンテイガを生み出してきたベントレーのデザインDNAが大胆な変貌を遂げ、バトゥールのためにまったく新しいデザインテーマ、アプローチ方法、ディテールが導入されている。この新たなデザイン言語によってベントレーのデザインは次なる段階へと進化します。これも、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指す「ビヨンド100」戦略の一環である。

アンドレア・ミンド氏は、特徴的なフロントのデザインや「エンドレスボンネット」について次のようにコメントした。

「ベントレーを象徴するフロントグリルは今まで以上にそそり立った現代的なデザインです。一段と低く配置することによってきりりとした顔立ちと堂々とした存在感を際立たせています。アップライトで優美なグリルが自信溢れるラグジュアリーな姿を演出します。グリルを挟むように大型のヘッドライトを左右に1灯ずつ配置しているのはバカラルと同じですが、ヘッドライトのデザインはさらに進化していく。展開可能なスポイラーの両側に配置された完全新設計のテールライトにもヘッドライトのデザインが反映されています」



「パワーと威厳を強調するにはロングノーズというのが定石ですので、ボンネットから車体の全長に沿って伸びるラインを新たにデザインし、ボンネットとボディとの一体感を高めることによって、長めのフロントエンドを持つ、すらりと引き締まったフォルムに仕上げました。私たちが『エンドレスボンネット』と呼ぶこのラインは、これまで以上にすっきりまとまったボディの唯一のアクセントです。一方、リアは見た目のどっしり感が増したことによってリアアクスルに車重がかかっているような印象になり、リアハンチに深みがプラスされています」

2025年に発売が予定されているベントレー初のBEVや、それに続くラインアップの基本方針となるデザインをバトゥールが示すことによって、BEVの開発が一段と加速することが期待されている。

バトゥールは18台すべてが受注済みであり、顧客とマリナー所属デザインチームが互いに協力し、それぞれの仕様が決定される。オーナーの個性を存分に反映するため、カラーや仕上げなど、エクステリアとインテリアの目に見える部分のほぼすべてがカスタマイズに対応。仕様決定後はイングランド・クルー本社のカーボンニュートラル工場内にあるマリナーワークショップにて手作業での製作がスタートする。完成には数カ月を要し、2023年半ばに最初の一台が納車される予定だ。

オクタン日本版編集部

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