元F1王者はEVハイパーカーにゾッコン !? ニコ・ロズベルグにリマックネヴェーラの1号車が納車!

Rimac

クロアチアのザグレブにあるリマックの工場から最初の量産型リマックネヴェーラ#000がロールアウトしてから1カ月が経ったが、ついに記念すべき#001号車が、2016年のF1ワールドチャンピオンかつサステナビリティの企業家であるニコ・ロズベルグのもとに納車された。ロズベルグはこの車がモナコの自宅に届く前に、クロアチアのリマック本社を訪れ、創業者のメイト・リマックに会い、リマックグループの最新の開発を直接見学した。 



ザグレブ郊外にあるリマックの新施設では、世界初のオール電化ハイパーカーGTの生産がもう始まっている。初年度の生産分はすでに完売。この車のほぼすべての主要部品は、各車が完成する数週間から数カ月前にリマックで設計、エンジニアリング、製造され、生産の最終段階で取り付けられる。

リマックが保有する000号車は、鮮やかなカリストグリーンにサンドアルカンターラの内装で仕上げられ、幅広いカスタマイズが可能なことをアピールしている。001号車は、ニコが初めて車をデザインしたときに「フルバットモービル仕様」と表現したその名の通り、よりアグレッシブな仕様があえて選択されている。



ステラーブラックのペイント、ポリッシュ仕上げのバーテックス・ホイール、グロスブラックのブレーキキャリパーなど、おそらくネヴェーラの最も威嚇的な個性が表現されている。インテリアはオールブラックのアルカンターラで仕上げられ、アームレストプレートには001/150のシリアルナンバーと「Nico Rosberg」のサインがさりげなく入っている。このネヴェーラの最初のカスタマーモデルは、ロズベルグの故郷であるモナコ公国に置かれ、モナコで最初のオール・エレクトリック・ハイパーカーとなる予定だ。

ニコ・ロズベルグは、数年前にC_Twoコンセプト(後のネヴェーラ)を実際に見て以来、リマックと共に歩みを進めてきた。彼は、ネヴェーラが真に魅力的で快適な次世代ハイパーカーであり、大陸横断やレーストラックでの周回をすべて電気で行うことができるというメイトのビジョンを信じていた。そして結果として、最初の顧客のひとりとなったのである。



ロズベルグは次のように語っている。

「初めてメイトに会って、ネヴェーラの天才ぶりを理解して以来、私はナンバーワンの車が欲しいと思うようになりました。私にとって、この車は私が望むものすべてを象徴しています。革新的な電動化技術を集め、文字通りゼロから設計したこの車は、信じられないほど速いです。しかも最速であるだけでなく、運転フィーリングも本当に素晴らしいのです。どんなことができるのか、待ちきれません」

2016年に世界チャンピオンに輝いたニコは、11年間のF1キャリアに続き、サステナビリティの起業家、グリーンテクノロジーへの投資家としてのキャリアをスタートさせた。彼はフォーミュラEだけでなく、20社以上のモビリティ・スタートアップに投資しており、彼のオールエレクトリックエクストリームEレーシングチームであるロスベルグXレーシングは、2021年のチャンピオンシップ優勝者で、今シーズンもレースをリードしている。

2019年には、持続可能なイノベーションとライフスタイルのためのグローバルプラットフォーム「Greentech Festival」を設立。2021年現在、最初に設立した都市であるベルリンだけでなく、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールでもイベントが開催されている。



リマックグループのCEOであるメイト・リマックは次のようにコメントした。

「ネヴェーラの設計を始めた当初は、世界のベストドライバーにも感動を与える車を作ろうと思っていました。ニコはそのリストに含まれていました。世界で最も注目される最先端のモータースポーツをマスターしている人が、私たちの作った車でこれほどスリルを味わうことができるというのは、とても嬉しいことです。私たちは、ニコのネヴェーラとの旅を楽しみにしています。彼は自分の車をしまい込むことはせず、乗って楽しんでいますが、それはまさに私たちがオーナーに推奨していることなのです。私たちが作ったものの限界を試すことができる人がいるとしたら、それはまさに彼でしょう。私たちはニコを友人と呼び、急速に拡大するリマックネヴェーラオーナーファミリーの最初のメンバーと呼べることを誇りに思います」



この最初のネヴェーラの納車を皮切りに、ユニークな仕様のネヴェーラはこれから世界中の国々の街角に姿を現すことになるだろう。北米、ヨーロッパ、中東、アジアに広がるリマックアウトモビリの25のディーラーパートナーのグローバルネットワークで、150台のみが製造、販売、メンテナンスされる予定だ。

この最初の顧客納車に先立ち、ネヴェーラはすでにその世界最先端の技術と比類なき性能で世界的に高い評価を受けている。1,914馬力のネヴェーラは、0-60mph加速1.85秒、100mph加速4.3秒、1/4マイル走行は世界記録となる8.582秒を達成している。今年だけでも、ネヴェーラはGQのハイパーカー・オブ・ザ・イヤー、トップギア誌のベスト・エレクトリック・パフォーマンス・カー、ロブ・レポートのベスト・ハイパーカーに選ばれている。

オクタン日本版編集部

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