新時代のミニはクロスオーバーEV!「コンセプト・エースマン」発表

MINI

ミニの未来モデルが見えてきた。新しいデザインに関する最初の予告として発表されたのは、デザインと技術革新にスポットライトが当てられたコンセプトカー、MINI Concept Aceman(コンセプト・エースマン)。抑制された明快なデザイン言語「カリスマティック・シンプリシティ」、新しいデジタル・インテリア体験、レザーやクロームのエレメントをまったく使用しない素材を利用。ミニはこれらの要素をプレミアム・スモール・コンパクト・セグメント初のクロスオーバー・タイプのコンセプトの電気自動車において融合させた。



次世代モデルでは、多用途性と堅牢な魅力を特徴とするクロスオーバー・タイプが初めて組み合わされることになった。MINIブランドの責任者である、シュテファニー・ヴルストは、「MINI Concept Acemanは、未来のモデル・ファミリーにおいてハッチバック・タイプのMINIとMINI Crossoverの間の溝を埋めるまったく新しいモデルを、初めてかいま見させてくれます。このコンセプトカーは、MINIが完全電動化の将来に向けてどのように自己改革しているのかを物語っており、このブランドを象徴する電気によるゴーカート・フィーリング、没入できるデジタル体験、そして最小限の環境フットプリントへの強いこだわりが示されています」と述べている。



MINI Concept Acemanで初めて提示されたデザイン言語「カリスマティック・シンプリシティ」の背後には、本質のみに凝縮し、典型的なMINIのデザインの特徴をいっそう重視するという考え方がある。ブランドの伝統的な価値観を受け継ぎながら、技術革新への情熱が盛り込まれた新しいMINIデザインにより、力強いエモーションと先進的な魅力、そして見違えることのないスタイルが詰まった、個性あふれる車となっている。



明快で抑制されたエクステリアやインテリアのデザインに、光、動き、インタラクション、サウンドによる総合的なユーザー・エクスペリエンスが合わさって確立した新スタイル。ショート・オーバーハングの機能的な2ボックス・デザインで、サイズは全長4.05m、全幅1.99m、全高1.59m。クロスオーバー・タイプの特徴と電気駆動システムを反映したものとなっている。フロント中央のラジエター・グリル・エレメントは、周囲が明るい表面で囲まれ、従来の六角形の輪郭は八角形になり、新しいデザインでは、イルミネーテッド・サラウンドがアクセントに。ライト・グリーンの色調のLEDコンター・ライトは、デイ・ランニング・ライトでもナイト・デザインでも、ユニークで印象的な光をつくり出している。



中央のグリル・エレメントは完全に閉じられている。上部にはマトリクスLEDユニットが組み込まれ、照明効果が印象的だ。ヘッドライトも、従来の丸型から、独自の輪郭を持つようになった。デイ・ランニング・ライトの連続したコンター・ライトにより、独立した感覚が生まれている。ライトの輪郭は、ボンネット外側の表面まで続く個性的な表現が用いられている。

ホイール・アーチは幾何学的に造形されたフラットな表面をもち、そこには20インチのアルミ・ホイールが収まっている。各エレメントにもMINIらしく「ひねり」が効いていて、たとえば楕円形の穴の輪郭のエレメントが多くの箇所で繰り返し使用されている。他にも特徴的なのは、ブランドの英国ルーツを示す「ユニオンジャック」がテールライトやルーフラックに用いられていることが挙げられる。テールライトにも、フロントのラジエター・グリル・エレメントやヘッドライトの内側と同様、マトリクスLEDユニットが採用されており、状況に応じて異なる照明シナリオが可能となっている。



ゴールドにも通じる明るいターコイズの色調のアイシー・サングロー・グリーンのボディ塗装は、光や角度によって明暗が変化することで、エクステリアの面と線の微妙な立体感を際立たせる。ルーフは、伝統的なメタリックのブリティッシュ・レーシング・グリーンで塗装され、ルーフのカラー・スキームと同様、ボディ下端とホイール・アーチに備わるダーク・グリーンのトリムも、明るいボディ・カラーとコントラストをなしている。さらにネオン・グリーンを配することで、奥行きのある生き生きとした効果が実現した。

グリーンの固定ストラップが備わったルーフラックには、虹色コーティングを採用したことで、ブルー、ターコイズ、グリーン、バイオレットといった幅広いカラー・スペクトルにまたがるメタリックな輝きを放っている。アルミ・ホイールはブルー・グレー塗装のスポークにベーシックなネイビー・ブルー、フロントとリヤのアンダーライド・プロテクション・エレメントは、ロイヤル・ブルーとなっている。

また、フロントおよびリヤ・バランスには、目を惹くピンク・オレンジ塗装仕上げが施された特徴的なスピーカーがそれぞれ2個装着され、聴覚的にも視覚的にも注目を集める。

このコンセプトカーのコクピットは、1959年にクラシックMINIデザイナーであるアレックス・イシゴニスが思い描いたように、徹底的に必要最低限なものに切り詰められている。彼がデザインしたインテリアは、シート、ステアリング・ホイール、シフト・レバー、それに中央に丸型メーターとトグル・スイッチ・バーがあるだけで、比類ないドライビング・プレジャーを味わうことができるものだった。



オリバー・ハイルマーは、「MINI Concept Acemanのインテリアは、抑制された見た目を重視しながら、上質な素材と親しみやすいカラーを組み合わせています。デジタル化によって、最小限の操作コンセプトに親しむようになっており、MINIらしいやり方で体験を最大限に高めることができます。全体的に、乗員が車内で総合的な体験が得られるようにすることを完全に重視したデザインとなっています」と表現している。

ダッシュボードは、特に中央では車内に張り出しており、インストルメント・クラスターと車載モニターの全機能を1つの丸型有機ELディスプレイに集約したセントラル・インターフェースとなっている。大型スクリーンの下には、伝統を踏まえてトグル・スイッチ・バーが備わり、最先端のデジタル化を用いたタッチ・コントロールと、物理的スイッチを用いたアナログ機能が、見違えることのないMINI特有のユニークな方法で組み合わされている。

ステアリング・ホイールも、シートやドア・パネルその他のすべてのインテリア表面と同様、レザーは使用されていない。ステアリング・ホイール・リムには、ダーク・グリーンのベルベット・ベロアがラミネート加工され、非常に心地のよい感触が得られる。バックライト付き織物表面の下には、マルチファンクション・ボタンが一体化されている。ステアリング・ホイールの6時位置のスポークは、堅牢なストラップでできており、「Aceman」のロゴマークがあしらわれている。



MINI Concept Acemanは、ケルンで開催されるコンピュータとビデオ・ゲームの見本市「ゲームズコム」2022で初めて一般公開される。開発者、出版社、エキスパート、ゲームとeスポーツのファンが集うこの国際的なイベントは、2022年8月23日にライブストリームで開幕、その後、ケルンの展示会場で2022年8月28日まで開かれる。

オクタン日本版編集部

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