売切れ必至!ロジェ・デュブイとイラストレーター空山基の日本限定・超絶コラボレーション

ROGER DUBUIS

ロジェ・デュブイは2021年よりアーバンアーティストとの協働を強化しており、他国においてはコラボレーションモデルも発表されてきた。日本でも長い構想期間を経て、ついに世界的イラストレーターである空山基氏とのコラボレーションが実現。超絶技巧を駆使した『エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ』が本日発売された。

空山氏による故ロジェ・デュブイ氏のオマージュが込められたこのタイムピースは、2022年4月に発表したRD720SQというキャリバーを搭載した新作モノバランシエシリーズから登場する。

世界的に有名な日本人アーティストである空山基氏は、イラストレーションというジャンルを超え、伝統を揺るがした代表作「セクシーロボット」の生みの親であり、ソニーのエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザインを手がけたことでも知られている。丸みを帯びたラインと磨き上げられたクロームメッキの肌が美しいピンナップは、ロジェ・デュブイのシグネチャーデザインの対極にあるように思えるが、両者は既存の枠にとらわれず、ルールを破り、新しいアートを創造しようとする価値観を共有しているのである。

超絶技巧による“モアレの美学”

空山基氏の奇想天外な仕掛けとは


革新のテクノロジーと伝統のクラフツマンシップ、そしてアヴァンギャルドかつ精緻なデザインによって表現されるこの驚愕のタイムピースはもはやアートといえる。この『エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ』で表現したのは、ウォッチの次なる可能性だという。この新たなタイムピースの主役は文字盤左上に配されたマイクロローターだ。空山氏は、「モアレ」効果(※)を創出するという仕掛けに取り組んだ。インスピレーションの源はストッキングだという空山氏は次のように語っている。
※モアレ効果とは、線と線の干渉によって生じる模様のことであり、2本の線または格子が重なったときに生じる光学的効果を指す。

「ガーターベルトには二重になるところがあって、女性が動くたびにモアレが発生する。あれがとってもエロティックで。腕時計でこんな表現にこだわる人なんていなかったはずだよ。構造的にはまず無理だろうなと思っていたんだけど(笑)、ロジェ・デュブイの優れた職人が実現させてしまった。性能に妥協することなく、これほどまでに表現力の高い傑作を実現し、さらに限界に挑戦してモアレを作り出したことには感動すら覚える。そもそも最初から着地点が見えているものなんて誰も興奮しないでしょ?ましてや自分の過去作品の焼き直しなんて、ね。職人たちだって同じはず。クリエイティブって、びっくりさせることなんだから」



具体的にはローターのタングステン部分(可動部)に直接取り付けられたパーツが、ギョーシェ装飾を施され、光を反射する「ピラミッド型」の規則的なパターンを作り出していることによってこの効果を可能にする。このギョーシェ装飾は、手動式の機械を使って伝統的に施されるもので、このパーツを作るには3時間を費やすという。また、その上に固定されたサファイアガラスが置かれ、そこにはブラックの規則的なラインが刻印されている。各ラインの間に完璧なスペースを見つけ、最高の光学効果を得るために、数えきれないほどの試行が行われた。約1年以上を要して開発されたモアレ効果は、手首の動きに合わせて催眠術をかけるような効果を生み出す、まさに空山氏の美学とロジェ・デュブイの時計技術を融合させた傑作といえるだろう。



メゾンのDNAに対するリスペクトと再解釈


ロジェ・デュブイのアイコンであるスターシグネチャーのデザインにも、ルールを大胆に破りつつも、メゾンのDNAに対してはリスペクトを持ち再解釈するという空山氏の姿勢が現れている。

空山氏は故ロジェ・デュブイのオマージュとして、オリジナルの形状を残すことにこだわりつつも、星形はそのままに、オリジナルの星形とは正反対のフォルムにした。つまりロジェ・デュブイの従来のスターは、シャープですっきりとしたラインとアングル、そしてコントラストを際立たせるためにさまざまな仕上げが施されているのに対し、空山氏のデザインは、まるでセクシーなロボットのように、曲線的で丸みがあり、最大限の輝きを放つように磨き上げられているのだ。



星の中心部の形状にも注目。従来ではスターの中心が円形になっているところを、空山氏は星の中心を五角形にデザインした。またケースとブレスレットは、ブランド史上初のフルポリッシュ仕上げを施すことで、滑らかで有機的な感覚がもたらされ、圧倒的な存在とラグジュアリーさを表現することに成功している。細心の注意を払って手仕上げされた『エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ』は、高級時計製造で最も厳しいとされるジュネーヴ・シールによって認定されている。


ボックスに描かれたロゴにも注目。通常のロジェ・デュブイのロゴとは異なり、空山氏のフォントを用いた特別な「ソラヤマ・ロゴ」になっている。


『エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ』

品番:RDDBEX1013
日本限定モデル、28本限定
発売日:2022年7月19日
価格:803万円(税込)

ケース
ポリッシュ仕上げのチタン製 ケース
ポリッシュ仕上げのチタン製 ベゼル
ポリッシュ仕上げのチタン製 リューズ
無反射コーティングのサファイアガラスに転写されたSORAYAMAロゴ、ポリッシュ仕上げのチタン製オープンケースバック、サファイアガラス使用
直径:42ミリ
防水性:10気圧(100m)

ダイヤル
エングレービングされたミニッツトラックとトランスファー印刷されたロゴデザインを配したロジウムメッキのダブルサーフェスフランジ。
中央にSLN(スーパールミノバ)を配したポリッシュ仕上げのグレイアワーマーカー。


傾斜面にサテン仕上げを施した18Kホワイトゴールド製トリプルサーフェス針、平らなグレイ表面部分はショットブラスト仕上げ、先端部にSLN(スーパールミノバ)。

ストラップ
フルポリッシュ仕上げのチタン製ブレスレット
クイックリリースシステムで交換可能
チタン製ブレード トリプルフォールディングバックル

ムーブメント
RD720SQ
キャリバー:性能改良型キャリバー。
仕上げ:地板とブリッジにNAC加工のショットブラスト仕上げとトゥルードアップ仕上げ。
時刻表示:時、分
振動数:4Hz/毎時28,800回
パワーリザーブ:72時間
直径線:16 3/4
厚さ:5.95ミリ
部品数:178

オクタン日本版編集部

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