門外不出のスカイラインGT-R|長谷見昌弘が駆ったマシンがオークションに!

RM Sotheby’s

毎年8月、アメリカ・カリフォルニア州モントレーでは「カー・ウィーク」と呼ばれる自動車のイベントが開催される。かつては“クラシックカー・ウィークエンド”と呼ばれていたが、最近はこう呼ばれているそうだ。

モントレー周辺では様々な施設でクラシックカーの品評会(コンクールデレガンス)、レースやラリー、最新のスポーツカーの展示、VIP向けパーティなどイベントが盛りだくさん。アメリカ全土からだけでなく、世界中から車好きが集まる。そして期間中、車のオークションも様々、併催される。

RMサザビーズはモントレー・カンファレンスセンターという施設で8月17日に下見会、18日から20日にかけて総勢159台がオークションで競りにかけられる。フェラーリ、ブガッティ、イスパノ・スイザなど名だたるクラシックカーに交じって、今回は3台の日産スカイラインGT-Rがオークションに出品される。

最近、スカイラインGT-Rを筆頭に国産スポーツカーが異様なまでに暴騰している。映画「ワイルドスピード」やゲーム「グランツーリスモ」などが世界で人気を博すとともに、国産スポーツカーへの需要が高まり、気づけば高級オークションハウスでも取り扱われるようになっているのだ。

通常グレードの1989年式スカイラインGT-R(R32型)


まず、1989年式のスカイラインGT-R(R32型)は、スペシャルモデルではなく、通常グレード。走行はたったの2万2950㎞で、内外装に文句のつけどころはなさそうだ。「無改造」と記されているが、ホイール、ブレーキキャリパー、ラジエーター、エグゾーストは社外品に換えられている。







2018年に日本から香港の現在のオーナーの手に渡り、今回の出品となった。なお、香港で車両を登録した際、その価値は14万9700香港ドル(約260万円)と書類に記されている。現在、日本の中古車市場で似たような年式や走行距離のものは…、1000万円で販売されている。

低走行の1995年スカイラインGT-R(R33型)


次に、スカイラインGT-Rのなかではしばらく不遇な扱いを受けてきた、1995年式のR33型だ。ミッドナイトパープルの外装色に、グレーのツートンカラーインテリアという組み合わせ。ただ、驚くべきは走行距離で、たったの1590㎞しか走っていない。日本から輸出された際の「輸出予定届出証明書」を見ると、2004年の車検時に700㎞しか走行していなかったことが分かる。







ちなみに、この車両も2019年に香港に輸出された。アメリカで中古車輸入が認められる“25年ルール”に達するまで香港で過ごした車両だが、登録はされなかった模様。個人的には「BCNR33-000234」という車体番号に萌えてしまった。参考までに日本での中古車市場を調べてみたが現在、同年式で走行距離1万5000㎞のものが1590万円で販売されている。

文:古賀貴司(自動車王国) 写真:RM Sotheby’s

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