レッドブル・レーシングが8億円超えのハイパーカープロジェクトを発表!|パフォーマンスカーの新時代が到来

Red Bull Advanced Technologies

レッドブル・レーシング・グループの高性能エンジニアリング部門であるレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、6月29日、設計・開発・製造のすべてを自社で行う初のハイパーカー・プロジェクト「RB17」を発表した。オラクル・レッドブル・レーシングとレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューウェイが手がけたRB17は、サーキットにおける究極のドライビングエクスペリエンスのための2シーターハイパーカーである。RB17は、ミルトン・キーンズにあるレッドブル・テクノロジー・キャンパスで、わずか50台のみ製造され、2025年に生産が開始される予定である。

Whisper Films / Red Bull Content Pool

オラクル・レッドブル・レーシングとレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズのCEOであるクリスチャン・ホーナーは、
「RB17は、レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズの進化における重要なマイルストーンになるでしょう。ついに私たちはレッドブル・テクノロジー・キャンパスで量産車を開発・生産できるようになりました。RB17は、初のコレクターが手に入れられるレッドブル・ブランドの車なのです」
と述べている。

そしてエイドリアン・ニューウェイは次のようにコメントしている。
「RB17は、チャンピオンシップで勝利するF1カーを作るために私たちが知っていることのすべてを凝縮した車です。2シーターのトラックカーにおいて、極限レベルのパフォーマンスを実現するパッケージとなっています。RB17は、マシンにおける全てのパフォーマンスに対する私たちの情熱によって、これまでのエンスージアストやコレクターが手にしてきた車のデザインと技術のレベルをはるかに超越しているのです」

Whisper Films / Red Bull Content Pool

1,100bhpを超えるV8ハイブリッドエンジンを搭載したRB17は、レッドブル・レーシングが、世界で最も過酷で高度な技術を要するモータースポーツシリーズで走らせてきた車からインスピレーションを得ている。その名もまた然りだ。カーボンコンポジット製チューブを中心に設計されており、市販車として最も先進的であるグランドエフェクトパッケージを装備している。RB17の技術的な詳細は、追って発表される予定だ。

価格は500万ポンド(約8億3000万円)からで、わずか50人のみがRB17のオーナーとなることができる。このオーナーシップには、車だけでなく、シミュレーター体験、車両プログラムの開発、実際のレーストラックでのトレーニングや実走行など、レッドブル・レーシング・チームとの密接な関係の構築も含まれている。また、RB17はファクトリーから直接サポートを受け、各オーナーの車の使用状況に合わせてサービスやメンテナンスのサポートを受けることができる。

2005年の設立以来、レッドブル・レーシングはその業務と規模を徐々に拡大し、現在はミルトン・ケインズにある290エーカーの敷地に拠点を置いている。レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは2014年に設立され、その卓越したエンジニアリング、デザイン、テクノロジー、シミュレーション、プロダクションなど多岐にわたるハイレベルな能力を、非常に多様な産業に提供している。RB17の誕生により、ミルトン・キーンズでは既存の雇用が確保されるとともに、100人以上の新しい雇用が生まれ、さらにプロジェクトのパートナーやサプライヤーにも経済的効果が見込まれる。


オクタン日本版編集部

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