黄金時代のベルリネッタ・アルピーヌを再解釈!A110ベースの「Ravage」グループ4がついに登場

WILLIAM CROZES

ラリー伝説にインスパイアされて

新型アルピーヌ110をベースに、Ravage(ラヴァージュ)はフランスで70~80年代のラリーカーの神話を再現し、強い個性と比類ないドライビングプレジャーを持つ、情熱的でユニークな車を生み出した。2020年に発表されたモデル・ゼロは、ラヴァージュの将来のモデルの設計と開発の基礎となったが、ついにラヴァージュは新型"Group4"を発表した。



70年代の世界選手権ラリーに参戦し、1973年に世界タイトルを獲得したベルリネッタ・アルピーヌを現代的に再解釈した車で、スポーツカー愛好家好みの車に仕上がった。車全体が再設計され、グランドコネクション、カーボンボディ、エンジン、リアエンドの冷却とエアフローが改善されている。



2年の歳月をかけて開発されたラヴァージュ"Group4"のデザインは、大手自動車メーカーの協力会社に依頼され、彼らの最先端の手法が導入された。3Dパッケージング、スケッチによるデザイン研究、実車の3Dスキャン、彫刻など、最先端のワークメソッドを駆使している。このデザインは、過去のモデルにインスパイアされたもので、車の操作性を最適化し、特にミッドエンジン車にとって重要なポイントである冷却性能を向上させている。またこのデザインは、今後発売されるラヴァージュの「Grシリーズ」の基礎にもなる。

シャシーを一新し、さらなる楽しさを追求

ラヴァージュ"グループ4"は、フロントで片側35mm、リアで55mmのワイドトレッド化を実現し、ワイドなミシュランタイヤを装着(タイヤサイズはフロント225ワイド、リア265。265の場合35 18インチ)している。



ABSとトラクションコントロール

ラヴァージュのすべての車が、パートナーシップを結んでいるミシュランのタイヤを履いている。ミシュラン4S(またはオプションのCup2)を装着し、高地やワインディングロードを得意とするパイロットアルピンにも、このサイズが採用されている。3分割されたリムは、ラヴァージュ専用に開発されたものだ。



シャシーも一新された。圧縮・伸張の2ウェイ調整式ショックアブソーバーは、ラリーで活躍するアルピーヌR-GTで実力が実証された、マスカットのアルミ製シュラウドを採用。ボディロールも極限まで抑制され、車のコーナリングは完全にフラットだ。


志に応えるエンジン

1.8Lターボを知り尽くしたエンジンエンジニアがラヴァージュにいる。



ラヴァージュのエントリーレベルながらも、380Nm&300hpを発揮するエンジンのポテンシャルを、ラヴァージュは最大限に引き出す。結果としてラヴァージュは、最も効率的で機敏、かつ遊び心にあふれたスポーツカーのひとつと位置づけられている。ギアボックスには、オプションでオイルクーラーが用意されており、激しいサーキット走行時に20℃も温度を下げることが可能だ。


ゴッドファーザー:ベルナール・ダルニッシュ

ベルナール・ダルニッシュは、世界選手権で7勝、ヨーロッパ選手権で2勝、フランス選手権で4勝を挙げた有名なラリードライバーである。Groupe4の開発では、特にドライビングの全工程でラヴァージュチームをサポートした。



彼のレーシングカーに関する経験と知識により、ラヴァージュは卓越した挙動と本来の10倍のドライビングセンセーションを持つ車を開発することができたのだ。このGroupe4のモデルとなり、ラリーで使用されていたA110ベルリネッタは、競技用として多くのバリエーションが存在するため、カスタマイズの選択肢も多い。アルピーヌのラリーでの黄金時代を、今の時代に再現できる車になるだろう。



ラヴァージュのCEOは日本に5年間在住していたといい、日本のカーカルチャーを非常にリスペクトしているそうだ。ひょっとすると、そのエッセンスがこのクールな車のどこかに潜んでいるかもしれない。

オーダーはすでに4月から始まっており、デリバリーは2023年夏から開始される予定だ。

Ravage Automobiles
https://ravageautomobile.com/

Photography: WILLIAM CROZES

オクタン日本版編集部

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