いくつ知ってる?ゲンバラが送り出した「マブいクルマ」6選

Octane UK

富裕層にとって差別化は飽くなき探求である。誰よりも奇抜で目立つことが正義であった1980年代。ゲンバラはエクステリアでも、インテリアでも、エンジンパワーでも、そして価格でも群を抜いて際立っていた。そんなゲンバラが世に送り出した、遺作を振り返ってみよう。

1. GEMBALLA AVALANCHE(メイン写真)
RUFによるエンジンチューンが施されたAVALANCHはステロイドを接種した、930ターボだった。ゲンバラ流の“スラントノーズ”でやり過ぎなリアウィングやテスタロッサのようなフィンを装着し、1985年にデビューした。13台が製作され、同じ仕様の車両は存在しない。歌手、ヴァニラ・アイスは15台しか製作されなかった、AVALANCHベースのコンバーチブル、「Cyrrus」を所有していた。

2. MERCEDES-BENZ 1001 SEL
SELの後席用にワインクーラーやテレビが欲しくはないか?インテリアのアップグレードは特に当時のカスタマイズにおいて、ゲンバラは際立っていた。1001SELは、支払いが可能な限りオーナーのどんな要望にも応えられることを示していた。

3. GEMBALLA MIG-U1
フェラーリ・エンツォをベースにしたワンオフ。ベース車に比べて35㎏の軽量化が図られた、というのは偉業だろう。アグレッシブなエアロパーツは、フェラーリのFXXと似たような思想や精神を感じさせる。

4. GEMBALLA GTR 600
2001年に登場した「GTR600」は996ターボがベースで、ニュルブルクリンク最速市販車であった。車名にある“600”は、最高出力600bhpを指していた。4WDではなく、後輪駆動だったので911GT2にも似ている。最高速度は211mphに達したと言われている。

5. MERCEDES 500 SEC ‘WIDEBODY’
SECはノーマルでも決してスリムではないのに、ワイドボディ化のベース車として人気だった。ゲンバラはほかのどのチューナーよりも全幅を広げることに注力した。そして、ほかのどのチューナーよりも仕上げが美しく・・・、高額だった。なかにはワイドボディ化されただけでなく、ガルウィング・ドアを装備したものも投入された。

6. GEMBALLA AVALANCHE
2017年、歴代ゲンバラ911を見習ったハイパワーモデルが投入された。991がベースで最高出力850bhpを叩き出す。カーボンファイバー製エアロパーツは風洞試験から生まれ、最高速は約230mphに達する。


編集翻訳:古賀貴司 (自動車王国) Transcreation: Takashi KOGA (carkingdom)
Words: Matthew Hayward

編集翻訳:古賀貴司 (自動車王国) Transcreation: Takashi KOGA (carkingdom)

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