第6回「Ralph's Coffee & Cars supported by Octane」開催|120台の新旧ポルシェが集結!

Octane Japan

前日の雨が嘘のようにやみ、春爛漫といった感じで桜が咲き乱れる芝公園 増上寺のお隣、東京プリンスホテルの駐車場が空冷や水冷の水平対向エンジンで埋め尽くされた。去る3月27日(日)の早朝、今回で6回目となる自動車愛好家のためのギャザリングイベント「Ralph's Coffee & Cars supported by Octane」が開催されたのである。



ラルフ ローレンが主催し、およそ3カ月に一回の頻度で開催されているこのイベントは、毎回様々なテーマが設けられており、過去5回のテーマはイギリス車ドイツ車イタリア車フランス車アメリカ車と、国別カテゴリーで開催してきた。

そんなRalph's Coffee & Carsの今回のテーマは「2ドアのポルシェ」。今回は今までとは少し趣向を変え、初めてブランドをテーマとした。本来であれば2ドアに限らず全てのポルシェファンの方々にお越しいただきたかったが、流石に駐車場のキャパシティに不安を感じてしまうため、今回はあえて2ドアに限らせていただいた次第である。

しかしそれでも今回、約120台の2ドアポルシェにお越しいただき、駐車場は満車に、そして外にも少し溢れてしまうほどの大盛況であった。



駐車場にずらりと並ぶポルシェは、356やナローポルシェといったポルシェの歴史の礎となったクラシックモデルから、928や914のような最近ではなかなか見ることの少なくなった911以外のポルシェ、最新の992GT3やスペシャルモデルのカレラGTなど、多種多様なラインナップで、ポルシェファン垂涎の空間であった。幼い頃、お気に入りのミニカーを丁寧に並べた時のような気分になった人もいたのではないだろうか?







なお、記事に掲載しきれなかった写真はギャラリーにてご覧いただきたい。

今回もこれまで同様、参加者同士での投票によりテーマに沿った3台が選ばれるコンテストが開催された。



まず、「The Most Traditional Porsche(最も伝統的なポルシェ)」に選ばれたのは、356スピードスターだ。



受賞した斉藤氏は「この車は1956年のポルシェの356Aスピードスターという車なのですが、アメリカ向けに本当に簡素にレースをやるためだけに生まれた車です。いろいろなところにマークのようなものが付いていますが、これはクラシックカーのラリーに参加した証です。ラフェスタミッレミリアにもこの車で十数年出場しております」



「356は競技向けではないと言われているのですが、なかなか荷物も詰めますし、人間にも優しいし、もちろんデザインも好きです。いろいろな意味でポルシェのなかでもクラッシックから普段乗りまでできる車としてずっと長く持っています」と話されていた。クラシックカーながらも、数々のイベントに参加していることから、斉藤氏がいかにこの車を丁寧に維持しているかが窺える。

「The Most Desirable Porsche(最も魅力的なポルシェ)」に選ばれたのは、356スーパー90だ。



オーナーの加藤氏は、「ポルシェのイベントということでもう少し356が多いのかなと思ったら、やはり皆さんポルシェと言えば速い車の方が好きみたいですね」「356は馬力が少なくて、60馬力しかありません。しかし私のポルシェはスーパー90ということで、少しエンジンが良くて90馬力あります。ただ、地下駐車場からスロープで車を出すときに、あれ、止まっちゃうんじゃないかなと思うほど馬力がなくて。皆さんが乗ってらっしゃる今の速いポルシェと比べると、全然違うポルシェなんだなと感じます」



「356はこちら(斎藤氏の356)がAタイプで、僕のがその後のBタイプなのですが、エンジン以外にも、カブリオレをベースにカルマン社製のハードトップがついている点が異なります。背中の部分が一直線になっているのがポルシェの特徴だと思うのですが、この356はカブリオレをベースにしているので、一直線のラインではなくなっています。おそらく世界に99台しかないので、そこをぜひ見てください。また、元のオーナーさんがフルオプションで注文したようで、サンルーフもついています。すごい恵まれた356Bだと思います」と語った。スピーチからも加藤氏の356への愛がよく伝わってきて、大切に乗られていることが窺えた。

そして「The Most Exciting Porsche(最もエキサイティングなポルシェ)」に選ばれたのは、カレラGTだ。



オーナーの横田氏は、「私の車はカレラGTという車で、2006年式です。ポルシェは色々なカラーがあると思うのですが、これはフェイエンスイエローという、普通のスピードイエローとはちょっと違う黄色になっております。カレラGT自体は1270台ほど作られたかと思うのですが、当時は売り切るのも大変だったそうです。私自身、天邪鬼的なところがあって、人の持っていないものを欲しがるところがあり、今に至ってます」



「V10エンジンということでエンジンの音が非常に気持ちよく吹け上がるので、それを毎回運転のたびに味わうのが楽しみになっています。ただ実は運転席では、あまりこのきれいな高音は聞こえなくて、後ろや横を走っている方の方がよっぽど聞こえるんですね。なので、もし街中で見かけた際は、私の周りに張り付いていただいて、私の代わりに音を聞いていただければなと思います」と話された。

会場では控えめながらも、心地よいV10サウンドを響かせており、来場者を恍惚とした表情にさせてくれた車両である。



今回、コンテストに選ばれた車両以外にも、魅力的なポルシェにたくさんご来場いただいた。この「1991 ポルシェ 911 リイマジンド by シンガー」は、以前Octane.jpでもシンガーを紹介したときに登場した車両で、なんと日本に存在するシンガーはこの車両1台と言われている。





その他にもここ数年で驚くほど高価になってしまい、さらに希少な存在となった1973年式911カレラRS、通称「73カレラ」も顔を並ばせ、注目の的となっていた。





うららかな春の日差しの中、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。きっと多くの参加いただいたポルシェが、このあと桜や春の景色を楽しむツーリングに出かけたのだろう。



早朝にコーヒーを嗜みながら、自分や車仲間の愛車、憧れの車などを眺めて話に花を咲かせ、素敵な時間を過ごすことができると評判のRalph's Coffee & Cars。オクタン日本版編集部としても、毎回エンスージアストの皆さんに楽しんでもらうことができて嬉しいことこの上ない。



次回のRalph’s Coffee & Carsは、4月3日(日)についに福岡にて開催される。テーマは「英国スポーツカー」だ。初の西日本での開催となり、どのような車が集まるのか楽しみだ。

オクタン日本版編集部

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