『アンダー300万円』コーナーが大人気!|フランス「レトロモービル」現地レポート(その3)

Tomonari SAKURAI

さて、最終回となるレトロモービルのレポート第三弾では、スペースが小さくなっても熱いレトロモービルの雰囲気を味わって頂ければと思う。毎回好評を博し定番コーナーとなった”25,000ユーロ(約300万円)で楽しむヴィンテージカーコーナー”は今年も人気があった。ヴィンテージカーをその場で購入できるエリアだ。ミニやフィアット500など、現代版が存在するそのオリジナルは人気のようだ。それほどの台数ではないが、バイクを見ると日本車が多い。その価格は急騰する日本での価格に比べかなりお手頃だった。

25000Euro(約300万円)以下で買える車販売コーナーは今回も盛り上がる。マスクをしていない普段の生活に戻った様子でもある。

昭和のバイクは現在日本では急騰中。それに比べればまだ入手しやすいかも。

レトロモービルでは毎回展示コーナーが設けられる。今年はGORDINI。ミュールーズの自動車博物館のコレクションからフレンチブルーのゴルディーニが集められた。

ゴルディーニType Simca 8。1939年に製造され戦後1949年まで数多くのレースに参加したモデル。

ゴルディーニType Simca サンク。1937年のルマン24時間レースで総合17位。750ccクラスで優勝したモデル。

フランスの旧車協会の展示はオートバイをメインに。先日のコンピエンヌ城でも展示されていたフランスのバイクブランド、エスコフィエを展示していた。

エスコフィエの原型ともなった500ccシングルシリンダー。

エスコフィエのVツイン1000ccモデル。

昨今、日本車ブームの到来を感じていたが、今回のレトロモービルでは定番のダットサンZ240が数台といった感じでそれほど多くない。

日本車では、ダットサンZ240が参加している。

レトロモービルのもうひとつの楽しみは、オートジャンブルだ。旧車のパーツ探し、車関係の書籍、カーマスコットやカーバッジなど。ミニカーも最新のモノから当時ものまで。そのブースの数も今年は少なめだったが、来場者の宝探しの熱気はいつも変わらない。

オートジャンブルの一コマ。車のパーツからコレクタブルまで。

ということで、2年ぶりの開催、それも本来の開催日を遅らせて3月にしたことが功を奏して、ちょうどマスク着用義務の解除、ワクチンパスポートの廃止と重なり、レトロモービルは大変盛り上がっていた。来週にはサマータイムが始まり、サーキットなどのイベントシーズンが到来する。春の訪れと共に、このレトロモービルでフランスのモータリングイベントの季節が幕を開けた。


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

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