究極のGクラス !?「この世のものとは思えないオフロード車」の正体は?

bonhams

100年以上にわたってオープンエアの高級感と最高レベルの快適性を象徴してきたメルセデス・ベンツのランドーレット、そして1979年以来オフロード技術のベンチマークとなってきたGクラス、この2つの伝統が融合したオフロードカーとしてメルセデス・マイバッハ G650ランドーレットが2017年に登場した。

99台限定で生産されたもので、希少価値の高いモデルである。
V12エンジン、ポータルアクスル、電動ファブリックトップ、リアコンパートメントのゆとりある装備など贅沢な装備を持ちながら、オープントップでのドライブをスタイリッシュに楽しみたいというニーズに十分すぎるほど応えられる。



G650 ランドーレットの主要諸元は、全長5.345m、ホイールベース3.428m、全高2.235mの頼れるサイズ、そして4人がゆったりと座れるスペースと快適性を備えている。AutoBild誌は、このラグジュアリーオフローダーを「この世のものとは思えないオフロード車」と表現した。この"究極のGクラス"ともいえる1台では運転手つきリムジンのような豪華さと、豪快に走るオフローダーのユニークなコンビネーション楽しむことができるのだから、その言葉も不思議ではない。



ドライバーと助手席乗員はオープントップにできないが、リアシートは好きなときにオープンエアの楽しみを最大限に味わうことができる。メルセデス・マイバッハSクラスでおなじみのラウンジのような雰囲気のシングルシートとなっており、ゆったりとくつろぐことができる。運転席とリアシートは、電動式のガラスパーテーションで仕切られており、ボタンひとつで透明ガラスから不透明ガラスに変更することも可能。リアシートには大型ディスプレイが2台設置されているため、移動時間でエンターテインメントを楽しむこともできる。



電動マルチアジャスタブルシートは、フルリクライニング仕様となっている。マッサージ機能付きのシートは、膨張式のエアチャンバーにより、抜群の座り心地と優れた横方向のサポート力を実現している。マッサージプログラムはホットストーンマッサージの原理で、緊張した筋肉をリラックスさせてくれるそうだ。さらに、ベンチレーション機能付きのため、激しいサファリツアーなどでも安心、というわけだ。

フロントではデファレンシャルロックを操作することができ、リアでは同じ外観のコントロールパネルに室内照明のボタンと、ソフトトップの開閉をおこなうための2つのボタンが配置されている。航空機のシートに似たセンターコンソールには、片手で簡単に出し入れできる2つのテーブルが付属。テーブルトップにはレザーのインサートがあり、書き物をしたり、タブレットやノートパソコンの使用もできる。

フロントウイングには「V12 BITURBO」のレタリングが施され、究極のモーターパワーを指し示している。メルセデスAMG V12ビターボエンジンは、最高出力463kW(630bhp)、最大トルク1,000Nmを発生し、優れたドライビングコンフォートを提供してくれる。12気筒ビターボエンジンの特長は、全速度域での力強い加速と、AMGならではのV12サウンドと洗練された操作性にあり、このパワートレインはあらゆる条件下で優れた性能を発揮してくれる。アルミニウム製クランクケース、高品質合金鋼製鍛造クランクシャフト、12個のツインスパークコイルによるマルチスパークイグニッション、低温回路付きエア/ウォーターインタークーラーなど技術面でも特性を持っているエンジンだ。



セラミック・ポリッシュ仕上げの55.9cmツインスポーク軽合金ホイールのリムには、「LANDAULET」のレタリングが施されている点もポイント。その他、フロントとリアのロックガード、純正カーボンファイバー製の大型ホイールアーチフレア、リアマウントのスペアホイール(サードブレーキランプ用ホルダー付き)などが、エクステリアデザインとして専用装備されている。

ここまでの贅沢な要素が盛り込まれたG650 ランドーレットだが、職人がほぼ手作りで一台ずつ仕上げているため、99台しか生産されないというのも納得だ。そして、この写真の1台は来週フランスで開催されるオークションに出品予定とのこと。市場に出ることも少ないため、探していた人にとってはチャンスといえる。推定落札価格は55~75万ユーロ(約7260~9900万円)となっている。その価値は車自体が希少というだけでなく、2018年にベルギーで新車登録されてからというもの、わずか70kmしか走っていないという点にもある。このG650 ランドーレットの冒険は、まだまだこれからである。

オクタン日本版編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事