GT40ライトウェイト仕様へのオマージュ｜フォード GT アラン・マン・ヘリテージ エディション

フォードから、フォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディションが発表された。これはアラン・マン・レーシングの1966年フォードGTライトウェイト・プロトタイプへのオマージュとして捧げられたものである。

1965年から1966年にかけて、アラン・マン・レーシングは軽量素材を使用して2台のAM GT-1を製作した。どちらのプロトタイプもメジャーなレースで勝利することはなかったが、同様の軽量素材を使用したGT Mk IIが1966年にル・マンで勝利を収めることに大きく貢献することになった。



そのスピリットは今日のフォードGTにも受け継がれ、今回発表された軽量カーボンファイバーボディの2022年GTヘリテージ・エディションはAMGT-1にインスパイアされたカラーとストライプが施されている。



このリミテッド・エディションは、特徴的なレッドのエクステリアカラーに、ボンネットからリアウイングまでを覆う2本のゴールドのレーシングストライプ、そしてフローズンホワイトのアクセントストライプで彩られた。ボンネットとドア、リアウィングにはカーナンバー16が描かれている。





20インチのホイール、フロントスプリッター、サイドシル、ミラー、エンジンルーバー、リアディフューザーなどにはカーボンファイバーコンポーネントが際立つ。カーボンファイバーはキャビンにも及び、カーボンファイバーシートはエボニーアルカンターラで包まれる。エンボス加工されたシート面とヘッドレストには「GT」のロゴが加わり、インストルメントパネルはエボニーレザーとアルカンターラで、ピラーとヘッドライナーもエボニーアルカンターラで包まれている。





ちなみに、フォードGTのヘリテージ・エディション・シリーズは、今回のアラン・マン・ヘリテージ・エディションが初めてではない。過去には以下のような限定車が製作されている。

・2022年フォードGT’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディション（GTのルーツと初期の5台のGTプロトタイプに敬意を表したもの）
・2021年フォードGT ヘリテージ・エディション（デイトナでフォードが1-2-3-5フィニッシュを飾った、記念すべき1966年に捧げられたもの）
・2020年フォードGT'69ヘリテージ・エディション（1969年にル・マンで優勝したNo.6フォードGT40MkIを称えたもの）
・2019年フォードGT'68ヘリテージ・エディション（1968年にル・マンで優勝したNo.9フォードGT40MkIを称えたもの）
・2018年フォードGT'67ヘリテージ・エディション（1967年にル・マンで優勝したNo.1フォードGT40MkIVを称えたもの）
・2017年フォードGT'66ヘリテージ・エディション（1966年にル・マンでブルースマクラーレンとクリス・エイモンがドライブしたNo.2フォードGT40MkIIを称えたもの）
・2006年フォードGTヘリテージ・エディション（1968年と1969年のフォードGT40のル・マン24時間レースの連続タイトルを記念したもの）

今回のフォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディションは、1966年フォードAMGT-1プロトタイプとともに2022年2月12日から開催中のシカゴオートショーで展示されている。



尚、今回のアラン・マン・ヘリテージ・エディションは、承認されたフォードGTの顧客のみがオーダー可能であり、納車は今四半期に行われるという。