砂漠をかっ飛ぶ!ワイルドすぎるポルシェ911のサファリ仕様

Collecting Cars

ラッセル・ビルト・ファブリケーションによって作られた1991年ポルシェ911「バハ・プロトタイプ」は、最高級のオフロード911だと断言しても過言ではないだろう。

このバハ・プロトタイプは修復歴なしの964カレラ4カブリオレのシャシーを使用し、4130クロムモリブデン鋼のロールケージを備えた高剛性の構造となっている。シルエットは一見してすぐにポルシェ911と認識できるが、カレラ4よりも全長は3インチ長く、全幅は15インチ拡張された。ワイドルーバーフェンダー、カーボンファイバー・ルーフスクープ、軽量化されたドア、ドライビングランプポッド、ヘビーデューティーフロントおよびリアバンパーが組み込まれ、その乾燥重量は約1,270kgといわれている。





サスペンションのコンポーネントは7075アルミ合金と4130クロムモリブデン鋼から製造され、サスペンションのトラベル量はフロントで12インチ、リアで13インチという驚異的な数値を得ている。また、車両には特注のFIA仕様の燃料電池が搭載されており、トランクはフルサイズの30インチスペアタイヤにも対応可能だ。



車の内部も見てみよう。インテリアはオリーブグリーンのレザーと黒のアルカンターラを使用したオーダーメイドだ。カーボンファイバー製のSparcoバケットシートは、ボルスターとヘッドレストの部分にオリーブグリーンレザーを、センターパネルにはダイヤモンドキルティングのブラックアルカンターラを使用している。レザートリムは、ダッシュボード、ドアパネル、トランスミッショントンネル、さらにはヘッドライニングにまで及び、キャビン内は想像以上にゴージャスな仕様となっている。



黒のアルカンターラで覆われた軽量ダッシュボードパネルには、デジタルダッシュスクリーンが収まる。3本スポークのSparcoステアリングホイールとチルトン・レーシングのペダルアセンブリも装備。ステアリングホイールの両側にスイッチギアパネルが追加され、センターコンソールにはブレーキバイアスアジャスターダイヤルが取り付けられている。



エンジンは、Rothsport Road&Raceによって特別に作られた3.8リッターの水平対向6気筒を搭載。G50の6速マニュアルトランスミッションとの組み合わせで約360bhpと310lb-ftのトルクを発生する。



2019年の SEMA Battle of the Buildersのファイナリストであるこの「バハ」911は、世界中のメディアでも多数紹介された車両だ。現在はカリフォルニアで登録されているが、オンラインオークションのCollecting Carsに出品されている。ビスポークのゴージャスなサファリ仕様911の走行シーンは動画でも公開されているので、ぜひその勇姿をご覧いただきたい。



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オクタン日本版編集部

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