個性的だけど、ちょっと地味? 世界で7台しか創られなかったアストンマーティンのワゴン

Bonhams

顧客の特別なリクエストに応じて、オーダーメイドの車両を製作するのはアストンマーティンが得意とするところだ。今回紹介する車はその一例で、アストンマーティンのファクトリーでたった7台のみが生産されたヴィラージュのシューティングブレークコンバージョンのうちの1台。2月にパリで開催されるボナムスのオークションに出品されている。



ヴィラージュのシューティングブレークは1992年のジュネーヴ・モーターショーでお披露目された。ちなみにそのときの車両はシャシーナンバー「DP2099」、3ドアのモデルである。

約20年間にわたって生産されたアストンマーティンV8シリーズの後継として登場したヴィラージュは1988年10月にローンチされた。シャシーやサスペンションは旧来のものを使用し、およそ軽量化したとは言い難かったが、最高速度は時速160マイル(時速約257km)に迫る勢いで、0-60mphは7秒未満を誇るものだった。

このシャシー番号「50005」は、標準的なヴィラージュとして製造されたものを、ワークス・サービスでシューティングブレークにコンバートされたものだ。そのときの走行距離はわずか1マイル、ほぼ新車のときにワゴンに生まれ変わったことになる。





この車両は、ドイツのアストンマーティンコレクターであるローランド・ミュラー博士の依頼により製造された、ヴィラージュの5ドアシューティングブレーク仕様第1号車だ。ファイリングされているファクトリー書類には、この車が左ハンドル仕様に変更され、エンジンがは「6.3」仕様(この車の場合は475bhp)にアップグレード、トランスミッションは3速オートマチックであったことが記録されている(トランスミッションはその後マニュアルに変更された)。



コンバージョンにあたり、全長は12インチ延長されている。この車両以外にも6台のヴィラージュが、海外王室のために製作されたが、それらは16インチのストレッチだったというから、この車はまさにオンリーワンの1台だといえるだろう。



ミュラー博士は、この実用性も備えた希少なアストンマーティンを「バカンス」と名付け、休暇の際に使用したという。休暇のためにアストンマーティンをワゴンにするとは、なんとも贅沢で粋なオーダーである。

オクタン日本版編集部

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