「期待以上のパフォーマンスを発揮」 ポルシェ 964を現代でもモディファイ!

theon design

イングランドを拠点とするテオンデザインがポルシェ911(964)をベースにしたオーダーメイド作品のイメージ画像を公開した。

テオンデザインは、経験豊富な自動車デザイナーのアダム・ホーリーによって2016年に設立された会社である。ポルシェ911(964)をベースにしたオーダーメイドの依頼を専門に扱っている。オーダーメイド車両は、ポルシェのエンジニアリング精神を尊重し、強度、パフォーマンス、軽量化のためにモータースポーツ由来の最新素材を使用して製造されている。最新の設計・製造ツールと、厳格で豊富な経験を持つ技術者チームによる伝統的なスキルが活用され、クラシックなポルシェが現代でも違和感のないフィット感で製造されている。295bhpの3.6リッターフラット6から400bhpの4.0リッターエンジンまで、またターボ有無といったオプションも選択可能。アダム・ホーリーは「クラシックな外観と現代的なドライバビリティを融合させることで、ユニークなだけでなく、期待以上のパフォーマンスを発揮するマシンを作り上げました」と話している。



インテリアは、最高級の自動車用セミアニリンレザーを使用し、伝統を尊重しながらも、見た目、感触、操作性において完全に現代的な雰囲気を醸し出している。インテリアの選択肢は無限であり、顧客のビジョンにぴったり合った車を作ることができる。車両は顧客それぞれと共にアイデア交換を繰り返しながら作られ、完成までにはおよそ18ヵ月を要する。また、同社ではオーダーメイドとは別でポルシェのフルレストアもおこなっているそうだ。

そして今回公開された"BEL001"と名付けられたモデルは、ベルギー人顧客のために製作されたもので、革新的な新しいサスペンションシステムだけでなく、テオンデザインがこれまでに製作した中で最もパワフルなエンジンを搭載したユニークなマシンとなっている。ボディは、1950年代のポルシェ356のカラーをベースにした美しい色合いの「アクアマリン」で身を包んでいる。



すべてのプロジェクトと同じように、この車もまずメタルむき出しのシェルに解体され、テオンデザインが独自で定めている厳格な基準でイチから作り直された。シュトゥットガルトの伝統と技術理念を尊重し、CADによる軽量化に重点を置いたBEL001は、空冷911のエッセンスを抽出し、いくつかの新機能を追加しているという。

オックスフォードシャーの拠点周辺の起伏に富んだ道路やサーキットで徹底的に開発されたこのアクティブダンピングは、切り替え可能なモードによって幅広い動作帯域を提供し、スイッチひとつで瞬時に調整できるため、BEL001はあらゆる路面に対応できる非常に幅広い機能を備えているのだ。



気になるエンジンは、3.6リッター空冷フラット6のスーパーチャージド・バージョンを搭載している。テオンデザインにとって、このエンジンを搭載するマシンを製作することは初めてである。完全にリビルドされ、再設計されたこのエンジンは450bhpと500Nmのトルクを発生し、現在の交通環境での扱いやすさと魅惑的なトップエンド性能の完璧なバランスを提供してくれる。どんな道でも格別なドライビングプレジャーを与えてくれるだろう。テオンデザインのオーダーメイド車両は30万ポンド(約4620万円)~。ドナーカーや税金は含まれていない。安いと思う方もいるのではないだろうか。

なお、テオンデザインはこのような注意喚起をしている。【 テオンデザインはポルシェのエンジニアリング精神とモデルの遺産を十分に尊重している。ポルシェへの敬意とポルシェの商標権を尊重し、いかなる状況においても「テオン」、「テオン 911」、「テオン ポルシェ 911」、「ポルシェ テオン 911」、またはポルシェ® 911®以外であることを示唆するその他の方法で言及または説明されてはならない 】。

近年、世界中で流行しているクラシックモデルのレストア&モディファイ(レストモッド)。今後、この文化はオリジナルモデルとどのように共存し、発展していくのかが楽しみである。

BEL001のさらなる詳細は近日中に公開予定とのことだ。

オクタン日本版編集部

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