自動車業界の秘境なのか!? 日本のネオクラシックカーが海外からますますアツい視線を浴び始めている

Collecting Cars

Collecting Carsというグローバルのオンラインオークションサイトに現在、1990年のトヨタ マークII 2.5GTが出品されている。車両に添えられた紹介文を読んでみると、「JDMコレクションに加えてみてはいかがだろう」といった主旨の内容が書かれている。「JDM」という言葉をご存知だろうか。なんでも短縮すれば良いということでもないが、これは「Japanese Domestic Market」の略である。日本国内市場向けにデザイン設計された自動車や自動車関連製品の総称であり、上記が転じて自動車のカスタム手法やジャンル呼称の一種とされている。



以前、とあるアメリカ人は「日本でしか販売されていない軽自動車。これこそ“ガラ軽”だ!」と上手いことを言っていたが、まさにその通りである。黎明期のフェラーリ希少車から始まったクラシックカームーブメントはすでに世界を席巻し、多くのクラシックカーがほぼ手の届かない相場になりつつあるなか、いきなり注目を浴び始めているのがこのJDMである。世界のさまざまなところで人気を博す1980~90年に製造された日本車のヤングタイマー。映画『ワイルドスピード』の影響とか、北米西海岸で流行ったシビックなどのスポコン(スポーツコンパクト)の流れとか、その人気の理由はいろいろだ。いずれにせよ自動車業界の残り少ない秘境として、いま日本のネオクラシックカーが熱いのは事実。

そんななか、この1990年トヨタマークⅡがJDMとして販売に供されているのもユニークだ。北米で製造から25年以上を経た中古車の登録安全基準がクリアになり輸入が容易くなったせいで、日産スカイラインR32GT-Rを筆頭に様々な右ハンドルの日本の名車が太平洋を渡った。またユーノスロードスターや日産フィガロなどがポピュラーであった英国でも同様の現象が起きている。







でもこの時代のマークⅡは、どちらかというとスポーティではなくラグジュアリィ志向。VIPカーにも成りきれない、いわば中途半端な車だったはずだが、今や日本の中古車市場でも200万円を超す超高額車も現れている。この個体は走行距離わずか2.9万kmの低走行車。記事執筆時の入札は900ポンド、最終的にどの程度の価格で落札されるのかはまだ不明だ。当時のトヨタのニューモデルは、たとえば「サイドミラーワイパー」など何かにつけ「世界初」を標榜する装備を持ち込んでいたので、純正アフターパーツなどについては課題が残りそうなところではあるが、一方で抜群の耐久性を有していたのも間違いない。いずれにしても年式に関わらず日本車人気が高まることは日本人として誇りに思うべきこと。この傾向は引き続きウォッチしていきたい。

Collecting Cars
https://collectingcars.com/

オクタン日本版編集部

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