老ホットロッダーと過ごすカリフォルニアでのひととき|オクタンUKスタッフが綴る愛車との日々

Evan Klein

これまで特に大きな問題もなかった私の2001年アウディTTが、走行距離2万マイルを超えた頃から何らかのメカニカルトラブルが発生し始めた。LAからモントレーに向かう前の午後だった。ブレーキから周期的に雑音が聞こえた。ずっと制動状態になってしまったのだ。すごい音だった。私はすぐに「助けてくれ!」とショップに電話した。

なんとか店までたどり着き、診断テストをしてもらった。機械につなぐだけで、故障箇所を診断してくれるのはありがたい。今回のトラブルは、ヨーセンサーが疑わしいということがわかった。これは、ABSとスタビリティコントロールシステムの一部だ。部品としては安価ではない。ダッシュボードの下にあるのだが、今日すぐに修理できる様子ではなさそうだ。

その後、アウディ・ディーラーの在庫で、旧式のヨーセンサーの新品を見つけることができた。しかも、値引きまでしてもらえた。広々とした駐車場で、私はその部品を自分で交換しすることにした。なんとも誇らしい気分で、帰路につくため高速道路に飛び乗った。それなのに、やはりあの不具合が再発してしまった。ブレーキはあの音を立てながら制動状態を続けていた。あぁ、まさに「勝手にしやがれ!」の気分だ。

仕方がないので私はフォーラムを検索し、さらにディーラーに沢山の質問をした結果、ベテラン整備士からの回答を得ることができた。「お客さん、これはよくあることだよ。ABSポンプのトラブルだ。交換する必要がある。ポンプ単体でたったの(?)3500ドル(約40万円)だよ」

そこで、私は信頼するアルファのメカニックの所に泣きついた。「ブレーキオイルがダメだね。それを交換しよう」ということで、新しいオイルを入れてもらった。それから1カ月が経つが、あの不具合はそれ以来1度しか発生していない。もう一度オイルをすべて入れ換えるべきだろうか…


さて、私の友人の何人かが、チノのヤンクス航空博物館で『Cars in the Canyon (峡谷地帯の車たち)』というショウを開催していたときのこと。彼らは古い戦闘機をレストアしていて、飛行機用の“墓場”も持っていた。撮影にぴったりの機会だと思ったのだ。私のアウディTTは、アウディオーナーからしか興味を持たれないところが面白い。ポルシェオーナーは100人程度いたはずだが、何でここにアウディがいるんだよ?という様子だった。しかも100人全員が、同じ反応だった。

爆撃機のエンジンの下に見えるのは、906ことポルシェ カレラ6。

そして、著名なホットロッダーのジーン・ウィンフィールドのオープンハウス(予約不要の)イベントもあった。ジーンは御年94歳だが、落ち着く様子はまったくない。彼は皆に挨拶し、サインをしてくれた。そして、自分の店からペイントブース、皆が憧れるガレージ裏のジャンクヤードまでを案内してくれた。その場では、一人の男が、「フードトラックのタコスは食わねぇ!」と言いながら、BBQでアリゲーターを焼いていた。



ヴィンテージなドラッグレーサーの車がエンジン音を轟かせ、地面を揺らせていた。さらに1台のファイヤーペイントのキャデラックが、ジーンのブースの真ん前のハイウェイで、タイヤのバーンアウトを披露していた。これは儀式のようなものだ。



お昼頃には、エド・”イスキー”・イスケンデリアンがやって来た。彼は何と100歳だ。ジーンが彼の友人達に挨拶し、肩を貸しながら、皆の待つ場所まで連れてきてくれた。イスキーは座り、若いホットロッダー達が取り囲む。「こんにちは!サインをもらえますか?」「もちろんだとも小僧、どこから来た?」「リバーサイドだよ…」



私はこの場所が大好きだ。時が止まっているようなのだ。老いたホットロッダー達をイラつかせ刺激する方法はこれ。ど真ん前にアウディを置いておくことだ。ジーン、最高の時間をありがとう。



文:Evan Klein まとめ:オクタン日本版編集部

文:Evan Klein まとめ:オクタン日本版編集部

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