不人気だったはずなのに、今や価格が急上昇中|推定落札価格を大幅に上回ったガルウィングのメルセデス

Bonhams

近年のコレクターカーがかつてない成長を見せている。先頭で牽引しているのがポルシェとメルセデス・ベンツだ。SLS AMGクーペの特徴的スタイリングに“さりげなさ”はなく、過去のガルウィングドアを模していることは明らかだ。巨大な自然吸気V8エンジンを搭載する最後期のAMGモデルで、6.2リッターのモンスター級エンジンが583bhpを発生する。



写真の2014年メルセデス・ベンツSLS AMG GTはワンオーナーで、走行距離1500マイルの1台。2021年10月にロードアイランドのオードレーン・コンクールで行われたボナムスのオークションで、28万ドルで落札された。新車当時の性能表示ラベルも残っており、1万2500ドルのオプションであるAMGカーボンセラミックブレーキに至るまで、フル装備だ。



インテリアはデジーノの高級タンレザー。推定落札価格の22万5000ドルを5万5000ドルも上回ったのは、ちょっとした衝撃だ。ほんの1年前まで、この頃の“ガルウィング”SLS AMG GTは、どれほどリーズナブルな価格でもディーラーが売るのに苦労するモデルだったのだ。ところが、今や見つけにくくなりつつある。



新車当時に人気があったのは、黒や、メルセデス・ベンツの様々なシルバーやホワイトだが、この1台は美しいAMGセパンブラウンという、スペシャルオーダーのオプションカラーだ。走行距離が極めて少ないこともあって、非常に多くの入札を集めた。



ブラウンの車は売れないか、高値が付かないといまだに考えている人がいるなら、この1台が再考を促す第一級の証拠資料である。


原文翻訳:木下 恵 編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.)

原文翻訳:木下 恵 編集翻訳:伊東和彦(Mobi-curators Labo.)

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