いかついパンダ登場！Mスポーツの魔法で、フィアットパンダが究極のラリーカーに変身

Octane Japan 編集部｜ 2021.12.14

M-Sport

フォードフィエスタWRCやベントレーコンチネンタルGT3など、Mスポーツが手がけるハイパフォーマンスモデルは枚挙にいとまがない。しかし、今回発表されたプロジェクトはこれまでとは異なるアプローチ。フィアットパンダをラリーカーにするというユニークな試みだ。

標準的な公道仕様のフィアットパンダが、いかにしてクールな「パンダ by M-Sport」に生まれ変わったのか。

エンジニアチームは、フィエスタR5 Mk1をベースとすることにした。パンダのオリジナル・シェルはフィエスタのシャシーに合わせて360mm広げられた。これにより、コーナリング時にも安定するプラットフォームが実現。パンダの元の形状を極端にストレッチすることなく、アグレッシブなスタイルのホイールアーチにより、グループB風の外観が与えられている。

パワーを供給するのは1.6リッターのフォードEcoBoostエンジンだ。5段シーケンシャルトランスミッションを介して、300bhpと450Nmを発生する。

パンダ by M-Sportは、新旧をシームレスに融合させたモデルだ。初期のフィアットパンダにインスパイアされたベーシックなダッシュボードに、6点式ハーネスとFIA公認のロールケージが追加されている。現代のラリーカーと同様に、スペアタイヤを収納するために後部座席は取り外された。一方、後部ハッチには、オリジナルに敬意を表して、手作業で丁寧にエンボス加工された「PANDA4x4」バッジが付いている。

パンダ by M-Sportは、Mスポーツがチームの本拠地であるドベンバイホールで取り組む少量生産ビスポークの幕開けともいえるだろう。Mスポーツのあたらしいビスポークサービスである「M-Sport Special Vehicles」が、次にどんなプロジェクトにチャレンジするのか。いまから楽しみである。

勇ましいパンダ by M-Sportの姿は、M-Sportの公式YouTubeチャンネルでも視聴可能だ。

オクタン日本版編集部

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