ブラックがラグジュアリーな精悍さを引き立てる|ベントレーGT「マリナーブラックライン」

Bentley

コーチビルダーとして世界一長い歴史を持つ草分け的存在である「マリナー」。現在ではベントレーのビスポーク部門として確固たる地位を築いている。そのマリナーが手掛けた「GTマリナーブラックライン」は、最新の「GTマリナー」や「GTマリナーコンバーチブル」とは趣が異なり、GT最高峰のモデルに現代的なアレンジを加えたラグジュアリーさが表現されている。

ベントレーのGTおよびGTコンバーチブルの「マリナーブラックライン」スペシフィケーションでは、マリナーの手によってエクステリアのクロームパーツがブラックのパーツに置き換えられ、クラストップの人気モデルである超高級4シーターグランドツアラーに精悍でダークな表情がプラスされた。



ブラックラインでは、ベントレーのウィングド「B」バッジを除き、エクステリアのすべてのブライトウェアがブラックに統一、ラジエターグリルベゼルもブラックになる。GTマリナーではアッパーミラーキャップがサテンシルバーであるのに対し、ブラックラインでは黒光りする「ベルーガ」で仕上げられる。マリナー独特のマトリクスウィングベントもブラックアウトされ、「Mulliner」のロゴだけが明るく輝く。ラジエターグリルは、ブラックに明るい縁取りで奥行きを感じさせるデザインのまま変更なく、ブラックのバンパーロアグリルへとつながっている。

ホイールは22インチ、リムはブラック塗装仕上げ、セルフレベリングバッジにはクロームのリングが付く。また、コントラストの効いたポリッシュ仕上げの「ポケット」が印象的なマリナー製ブラックホイールもオプションとして近々追加される予定だという。



インテリアには「マリナー ドライビング スペシフィケーション」が標準設定される。シートとドアとリアクォーターパネルはベントレー独自の「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトで彩られ、コントラストとアクセントが効いたステッチがダイヤモンド模様を引き立てている。キャビン全体に施されるステッチは約40万針。ひとつのダイヤモンド模様に712針、その一針一針がダイヤモンド模様の中心部に向かって正確に配列されるという職人技は芸術的ですらある。



昨今、ブライトウェアをブラックに変更したいという顧客の要望は高まりつつあり、現在、コンチネンタルGTシリーズ全体の38%をブラックラインが占めているという。時代の流れに合わせ、顧客の要望に添った世界で1台だけの車を作り上げていく、これはマリナーだからこそなせる技だといえるだろう。

オクタン日本版編集部

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