未来志向のポルシェ!?『グランツーリスモ7』に登場する「ポルシェ ビジョン グランツーリスモ」とは

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ポルシェと日本のゲーム開発スタジオである株式会社ポリフォニー・デジタル(ソニー・インタラクティブエンタテインメントの子会社)は、壮大な車両コンセプトを発表した。

「グランツーリスモ」シリーズには、2017年からポルシェのスポーツカーが登場しており、最近ではタイカン ターボSが登場した。グランツーリスモ7の発売にあたり、ポルシェは初めて、バーチャルワールドのための車両を開発した。「ポルシェ ビジョン グランツーリスモ」は、スポーツカーメーカーとしては初めて、コンピューターゲームで使用するために特別に作成されたコンセプトスタディだ。この車は、2022年3月4日にPlayStation 4およびPlayStation 5向けに発売される『グランツーリスモ7』で限定販売される。



ポリフォニー・デジタルとの提携により、ポルシェはその特別な先見性を発揮するだけでなく、デザイナーたちの高い専門性を改めて示した。彼らは、量産モデルの開発という制約から解放され、『グランツーリスモ』のコンセプトカーに対する自分たちのアイデアを実現することができたのである。

スタイルポルシェ副社長のミヒャエル・マウアーは、
「バーチャルな世界のためだけにデザインされた車は、通常の量産車のデザインプロセスでは大きく規制されてしまうような、エキサイティングな可能性を私たちにもたらしてくれます」
「ポルシェ ビジョン グランツーリスモのようなプロジェクトは、私たちにとってクリエイティブなプロセスの中で特に価値のあるものです。明確に定義されたポルシェデザインのDNAをさらに発展させ、他の業界のデザイナーと交流することは、私たちの仕事の重要な部分です」
と語る。



見慣れたポルシェのデザイン要素の未来志向バージョン

ヴィジョングランツーリスモは、ポルシェのデザイン要素を未来志向にアレンジしている。このコンセプトカーは、特にスポーティな車高と車幅の比率、極端に低いボンネット、強調されたウィングなど、ポルシェの典型的なプロポーションを表現している。フロントライトと一体化したエアインテークは、タイカンのデザインコンセプトと視覚的にリンクしており、タイカンが純粋な電気駆動であることを示唆している。リアには、911やタイカンでおなじみのライトシグネチャーをさらに発展させた、著しく細いライトストリップが見られる。



ブランド・アイデンティティの明確な強調はインテリアにも引き継がれており、ドライバーに合わせて作られた曲面のホログラム・ディスプレイがステアリング・ホイールの上に浮かび上がっているように見える。また、低いシートポジションは、この車のダイナミックな感覚を強調している。インテリアのリアルな表面表現も大きな役割を果たしている。



「カーボンとチタンを組み合わせた素材設計には、長い時間をかけて検討を重ねました。その目的は、パフォーマンスを向上させながら軽量化を図ることでした」「また、未来志向のプロジェクトでは、サステイナブルな側面も重要な役割を果たします。例えば、コンセプトカーでは完全にヴィーガンの素材のみを使用しています」
と、ポルシェのインテリアデザイン責任者であるマーカス・アウアーバッハは話す。

ポリフォニー・デジタルの山内一典代表は、「ポルシェの魅力は、その純粋なデザインにあります」と語る。「また、エンジニアリングの専門性という点では、我々もポルシェも同じ完璧主義の哲学に従っています。私たちは、レースに対する同じ情熱を共有し、車の将来を見据えています」



純粋にデザインに関するテーマに加えて、スポーツカーの強いフィーリングに貢献する新機能も搭載されており、プレイヤーはコントローラーを介して、ステアリングホイールの感触を模した触覚フィードバックを体験することができる。このスピーディーでダイレクトなフィードバックは、本物のレーシングカーを彷彿とさせる。

ゲーム活動の拡大は、実はポルシェにとっても戦略的意義がある。ポルシェAGのマーケティング担当副社長であるロバート・アダーは、
「自動車の夢が生まれる場所、すなわちゲームの世界で、若い世代やデジタルターゲット層を取り込むことができます。ポリフォニー・デジタルと「グランツーリスモ」とのパートナーシップは、ポルシェにとって完璧にフィットするものです。なぜなら、リアルであれバーチャルであれ、モータースポーツはポルシェのDNAの一部だからです」
と話している。



純粋にバーチャル空間のために開発された初のポルシェスポーツカーの統合は、ポルシェとポリフォニー・デジタル社の戦略的パートナーシップにおける重要なマイルストーンなのだ。

ポルシェは、本物の感動的な体験を提供するメーカーだ。それはもちろん、ビデオゲームやバーチャルワールドの世界でも同様であり、スポーツカーをインタラクティブなものにし、運転することを身近な体験にするための新しい機会をも提供するのだ。


オクタン日本版編集部

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