Octane UKスタッフの日常|ブリティッシュサマーに最適な1989年 BMW 320i コンバーチブル

Glen Waddington

最高の季節がやってきた!太陽サンサンいい気持ち、気温は20度超え。カリフォルニアやフロリダ、南ヨーロッパなどではいつも通りかもしれないが、イギリスでは今こそこのBMWの出番だ。好天が続く限り、オープンにしてドライブに何度でも出かけよう。

この1989年BMW 320i コンバーチブルは、もちろん、まったく動かしていなかったわけではないが、以前のように毎週400マイルも走行していた頃からはかなりの月日が経っている。ロックダウンの終了によりパブやレストランが再開したので、私達はさっそくアシュボーン近郊の素敵なお店を祝日の週末に予約した。両親とともに訪れることにしたその店はピーク・ディストリクトのすぐ南側で、ノーサンプトンシャー州の私の家と、実家のあるランカシャー州のだいたい中ほどにある。私達は北上し、両親は南下する旅となった。

道中はとても楽しい旅となった。両親が楽しんだ途中のナショナル・パークの最高の風景が観られなかったのは残念だが。私達が通ったM1高速道路では、大した景色は観られなかったからだ。絶景を求めて私達はその後、マーケットハーバラとメルトンモーブレーを経由するという、私が大好きな長距離ルートを選択することにした。

レスターシャー州を曲がりくねりながら縦断する、ジェットコースターのようなB6047線を、BMW E30型の安定感やバランスを最大限に活用しながら、太陽の光を浴びて最高の気分でドライブした。洗練された直列6気筒のエンジンのエクササイズにもバッチリだった。あまりの気分の良さに、復路も同じルートを選んだほどだ。片道3時間の経路の中でのハイライトといえるだろう。10代の娘ふたりが、こんなにドライブを楽しんでくれたのも初めてだった。



火曜日には仕事に戻ったが、ストラットフォード・アポン・エボンの近くの『カフェイン&マシン』までドライブした。焼け付くような日差しだったが、屋根を開けながら景色の良い道路を行くのは気分がいい。フォッシーの道へと続くまでの、ナプトン・オン・ザ・ヒルとゲイドン近辺を抜ける地域は特に素晴らしかった。

週末になると、好天を言い訳にしてアイスクリームを食べにいった。そして、20年以上住んでいるにも関わらず、これまで知らなかった素敵な道路を発見した。アピンガムからマーケットハーバラへのB664線は最高だ。絶え間なく変わる景色や攻め甲斐のあるコーナー、驚くほどの高低差、などなど。(私はペナイン山脈で育ったから、そういったことを熟知している)。変わったヘアピンカーブでさえも楽しく感じた。ドライブが楽しいうえに、美味しいアイスクリームまで楽しめるのだから、こんなに幸せなことはない。

その後、妻と私は早めの結婚記念日を祝うためにサフォークの海岸へ向かった。だがそこで、天候が怪しくなってしまった。土砂降りの雨の中、私はトランクに荷物を詰め込み、激しい勢いの水流の道路を進んだ。楽しいとは言えないが、このBMWは雨を軽くあしらい、私達は濡れずに済んだ。

エンジンの咆哮をより多く愉しむために、私はとにかく屋根を開けて走るのが好きだ。今回は、翌朝快晴になってくれたことに心から感謝したことを白状しておく。おかげで、私達はオールドバラとオーフォード・ネスの間を抜け、シングル・ストリートまでオープンエアーで駆け抜けた。期待していた、田舎の香りや鳥たちの鳴き声も楽しむことができた。

季節外れの雨だったが、このBMWへの私の愛と尊敬の念を強くしてくれた。まさに、オールシーズン向けの車といえよう。


文:Glen Waddington まとめ:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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