ほぼデッドストック!?走行距離はわずか73マイル。41年間眠っていたトライアンフTR8が発見される

Historics Auctioneers

北米市場に投入されたTR8は、1966年からローバーに搭載されていた総合金製の3.5リッターV8エンジンを搭載していた。初期生産車のほとんどは、ゼニス社製ストロンバーグ・キャブレターを2基搭載していたが、排ガス規制の厳しいカリフォルニア州で販売されたものだけは、最初からフューエル・インジェクションを採用していた。初期のTR8にはクーペのみが用意されており、コンバーチブルが発売されたのは発売年の10月だった。



ブリティッシュ・レイランド社は、1981年11月にTR8を英国およびヨーロッパ市場に導入することを決定し、その数週間前にロード・レーンのソリフル工場でわずか18台の右ハンドル車を製造した。この車が作られた直後、ブリティッシュ・レイランド社の幹部は、TRシリーズ全体の生産中止を決定し、TR8を大量に製造する計画は破棄された。その結果、キャンレーにある18台の未登録・未販売のTR8を含む、すべての車両在庫を一掃する命令が下された。



1980年11月には、2台のTR7コンバーチブルのボディシェルを使って、マニュアルとオートマチックのファクトリーTR8を製作した。2台ともペンデリック・ホワイトで仕上げられた右ハンドル車で、TR8エンジンを搭載していたが、今回発見されたシャシーナンバー 402290はオートマチック・ギアボックス仕様で、エンジン番号21E-00001を搭載していた。この車の内装には、北米市場向けのタン、ベロアが採用されていた。



この車は、1980年8月にブリティッシュ・レイランド社から北ロンドンのコレクターに売却され、未登録のままハムステッドの倉庫に保管されていたが、最近になってクラシックカー専門家のアンソニー・ゴディン氏によって発見されたものだ。41年もの間息をひそめていたこの車は、工場で製造されたトライアンフ TR8 コンバーチブルである証明書が付属しており、1980年代を象徴する貴重な発見となった。





Historics Auctioneersに出品されたこの車の走行距離はわずか73マイルで、2万8000ポンド(約423万円)で落札された。

全ての写真が見たい方はこちらの画像ギャラリー【全14点】をご覧いただきたい。

オクタン日本版編集部

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