かつて流行した“スミルナグリーン”の美しいカブリオレ|キングコレクション

Drew Shipley (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

ポルシェ356の愛好家・コレクターとして知られるリチャード・Q・キング氏のキングコレクション。前回の1964年の356 C カレラ2 クーペ by Reutterに続いて、今回紹介するのは1963年の356 B カブリオレだ。





ポルシェ356 Bは、1959年に356 Aから進化し、フロントバンパーの位置を約10cm高く、ヘッドライトの位置も大幅に高くなった。フロントウインカーの横にあるホーングリルはよりフラットになり、2本のクロームメッキのスラットが付いた。356 Bが登場する頃、ポルシェのスポーツカーは丸みを帯びた一体型ウィンドスクリーンと15径のホイールを備え、エンジンも1600ccに統一されていた。最終的に356に代わってポルシェの名を継承したのは901(後の911)であり、1963年のフランモーターショーでデビューしている。1960年、『Car and Driver』誌では356 Bを「"自動車 "というよりも、密閉された "旅のための機械 "だ」と評した。



この356 Bは1963年6月28日に完成し、その数週間後にベルギーの代理店であるブリュッセルのD'Iteteren Freres社に送られている。最初のオーナーはアメリカ人で、ヨーロピアンツーリストデリバリーを手配したことが示されている。



同梱されているカーデックスによると、この356 Bは当初、ヘロングレーにペイントされ、ブラックレザーのシートが施されていた。また、ファクトリーオプションとして、Koni製ショックアブソーバーやシルバーペイントのラゲッジラックなどが装着されていた。初期のアメリカ仕様の912エンジン(1,582立方センチメートル、90馬力)を搭載しており、トランスアクスルはリビルトされている。また、ブラックレザーのインテリアはそのままに、外装は当時の流行であるスミルナグリーンにリペイントされており、タンのフォールディング・トップのカラーリングがマッチしている。





長年の保管を経て現れたこのカブリオレはプロの鑑定士によって徹底的に点検され、その報告書には、内装も若干の磨耗が見られるが、外装も含めて良好な状態であると記している。また、前オーナーはステレオシステムとCDチェンジャーを取り付けていた。



356カブリオレは、快適でよくできた速いツーリングカーとして、長年にわたって高い評価を得てきた。この個体の走行距離は24,794マイルで、次のオーナーは末永くドライブを楽しむことができるだろう。推定落札価格は7万5000ドル(約825万円)~10万ドル(約1100万円)となっている。



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Photography: Drew Shipley (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

オクタン日本版編集部

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