美しきモンスター、ブガッティ シロン「ピュアスポーツ」が日本初披露!シロンとの違いは?

Bugatti Tokyo / Octane Japan

ブガッティ シロン ピュアスポーツは、2020年3月にフランス本国で実車が公開された新型のハイパーカー。妥協のない走りへのこだわりが詰め込まれ、50kgの軽量化を果たし、ダウンフォースを高めたまさに“ピュア スポーツ”。中速度域での加速、ワインディングロードでのコーナリング性能の向上に向けた改良が施され、ブガッティ史上最も敏捷性の高いモデルとなった。



この度、ブガッティ 東京にてこのシロン ピュアスポーツの実車が日本において初披露された。昨年フランスで公開されたピュアスポーツは鮮やかなブルーにブラックがアクセントのボディカラーだったが、今回日本に登場したピュアスポーツはその真逆で、深く上品なブラックにフレンチレーシングブルーが映えている。





軽量化に向け、ワイパーなど細部に至るまででカーボン素材を採用、リアウィングも油圧式ではなく固定式にすることでおよそ10kgの軽量化に成功している。リアウィングのサイドに見られるトリコロールはステッカーではなくハンドペイントによるもの。



フロントマスクも通常のシロンとは違った仕様になっている。少し膨らんだ形状のフロントリップを設けることで、気流を後方へ流す。気流を外へ流すのではなく車体内部を通すこのディテールはブガッティならではのもので、ダウンフォースに貢献しつつ、デザイン性も高めている。相当な技術とコストがかかるため、他メーカーとは全く違った部品が採用されている。また、速度域によって車高が段階的に調整されるが、通常のシロン以上に低い重心での走行が可能となっている。



フロントマスクにも表れているこの16の数字は、8.0リッターW16気筒+4ターボエンジンを意味し、ブガッティのエンブレムとともにカーボン素材のエンジンにも刻まれている。隣の1500は最大出力1500hpに由来する。



今回はシロン スポーツと同じホイールが採用されていたが、ピュアスポーツはオプションでマグネシウムホイールに変更も可能。また、ブレーキキャリパーの一部とマフラーには3Dプリンターを利用したパーツを採用、最先端技術も取り入れている。





センターコンソールのボタン、キャビンを囲むようにデザインされたCラインはアルミを削り出して作られており、こちらも相当な技術とコストが必要だ。戦前の伝説的な名車T57 アトランティークのオマージュとして採用されたルーフからリアエンドにかけてのセンターラインは、コーナリングでのねじれを抑制しており、内装においては滑らかな曲線を描いたライトになっているため、剛性を高めるだけではなくデザイン性にも寄与している。また、内外装のカラーリングは完全なるオーダーメイドで、用意のない色でも対応可能だ。





全世界60台限定のこのピュアスポーツの価格は300万ユーロ(約3億8600万円)となっている。早くも多くの問い合わせがあり、各国へのデリバリー数が決まっているわけではないため早い者勝ちの争奪戦が予測される。先日、本国で日本仕様の製造が開始されたため、これから予約注文し、順調にいけば1年後には納車になる見込みだ。日本にやってきた今回の個体は、その前はサウジアラビアで公開されており、この先も各国でお披露目される予定だ。

SKY GROUP 取締役 笠井裕太 氏

このピュアスポーツが成田に降り立つシーンなど、他にも写真をたくさん載せているためこちらの画像ギャラリー【全27点】をチェックしてほしい。

オクタン日本版編集部

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