可愛い!海外でも注目される「てんとう虫」|スバル360の予想落札価格は?

Bonhams

その車、スバル360は見る人すべてを笑顔にする。この小さな「てんとう虫」が、故郷の日本を遠く離れたアメリカ・クウェイルロッジで8月に開催されるオークションに登場することになった。



1958年から1971年にかけて製造されたスバル360は、日本の一般大衆の人々にも手が届く身近な車として人気を博した。356ccの2ストローク直列2気筒エンジンを搭載し、想像よりも広い車内スペースを確保した「てんとう虫」は、日本のみならず世界のマイクロカー市場で非常に人気のある“有名人”である。



ボナムスのクウェイルロッジ・オークションに出品されるのは、「ゴージャスな」スバル360デラックスだ。1970年式のこの個体は後期生産のデラックスモデルであり、10年以上にわたる改良とアップグレードの恩恵を受けている。一般的なモデルと違ってクロームメッキのホイールを装着しているのもデラックスの特徴だ。



書面で残っているこの車の履歴はほとんどないものの、2020年11月に現在のオーナーが購入したあと1万ドル以上の費用をかけて完全にレストアされたことが分かっている。ボディと塗装に関するレストア作業は必要最低限にとどめられており、元の白い塗装と赤いビニールの内装がほぼ残っている状態だ。



対して機関系にはしっかりと手が入れられている。パーキングブレーキを含むブレーキは完全に整備され、燃料システムも交換、シングルキャブレターもリビルドされた。5つのホイールすべてが元のクロームに再仕上げされ、新品のサンバイザー、ダッシュパッド、ディストリビューターキャップ、ローターが取り付けられた。この360デラックスを工場仕様に戻すために何時間もの追加作業が施されたことが伺える。また、この愛らしい360デラックスは、オリジナルと思われるオドメーターで15,000マイル未満を示している。



ほのぼのとした笑顔のこの小さな車がもしパシフィックグローブでの「リトル・カー・ショー」などのスペシャリスト・イベントに登場したら、人気者になること間違いなしだろう。海外のマイクロカー愛好家の間でも見逃せない一台になるはずだ。推定価格は3万~5万ドル(約330万~550万円)となっている。

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https://www.bonhams.com/

オクタン日本版編集部

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