これぞ究極のスーパースポーツカー!NSXの最終モデル Type Sを「チラ見せ」

HONDA

2016年8月に発表された2代目ホンダNSXは、卓越した動力性能を持ちながらも、誰もが快適に操ることができることを目指し、「人間中心のスーパースポーツ」という初代モデルが提案したコンセプトを継承。ホンダ独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」の採用により、エンジンだけでは達成することが難しい、高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を実現した新時代のスーパースポーツ体験(New Sports eXperience)を提案したモデルだ。



そして、2022年12月をもってその歴史に幕を閉じる2代目NSXの最終モデル、NSX Type Sの先行情報が、8月3日に世界初公開となった。







限定カラーとなる新色のマットカラーを設定するなど、スーパースポーツとしての魅力を高めたNSX Type Sは、全世界で350台限定(国外320台、国内30台)の販売を予定している。



NSXは、その時代における、ホンダのクルマづくり、モノづくりにおけるチャレンジの象徴であり、日常のワインディング走行、サーキットでのスポーツ走行まで、より幅広い場面で楽しめるスーパースポーツを提供するとともに、モータースポーツ活動などにも大きく貢献し、ブランドの一翼を担ってきた存在だ。NSX Type Sは、2代目NSXにおけるチャレンジの集大成として、さらなるパフォーマンス性能向上と精悍さや美しさを感じられる佇まいを追求し、「走る喜び」や「意のままに操る」喜びのみならず、「所有する喜び」の提供を目指している。

歴史を振り返ってみよう。初代NSXは、1990年9月に販売開始され、量産車として世界初のオールアルミ・モノコックボディをはじめとして、エンジン、シャシー、足廻り、シートの構造部材に至るまでアルミ合金を多用し、大幅な軽量化を実現している。さらに、コンパクトな新開発3.0リッターV型6気筒DOHC VTECエンジンを搭載。4チャンネルデジタル制御アンチロックブレーキシステムや、トランクションコントロールシステム、SRSエアバッグシステムなど数々の安全、快適な装備を採用した、高い運動性能を備えたスポーツカーとなっている。



高性能スポーツカーの運動性能を極限まで追求し、理想的な重量バランスによって駆動力を余すことなく路面に伝えるとともに、すぐれたハンドリングが得られるMR方式を採用。また、V型6気筒エンジンを横置にし、トランスミッションを側方配置とすることにより全長4,430mm、ホイールベース2,530mmと、ミドルサイズのスポーツカーとして適切なパッケージングとするとともに、充分な居住空間を得ている。前後重量配分もMR方式として理想的なフロント42:リア58(1名乗車時)となっている。



初代NSXのデザインは、超音速ジェット機をイメージしたもので、キャビンをフロントに大きく前進させてレイアウトしたMR方式ならではの前進キャノピー・デザイン。しかも、高曲率大型ラウンドガラスを採用することで、低く、短いコンパクト偏平ノーズと相まって、前方視界はもとより、後方視界も含めてミッドシップスポーツカーでトップクラスの視界を確保している。また、空力テストを通じて最良のフォルムとしたフロント、気流に沿って絞り込んだリア、長く低いテールエンド、前進キャノピーデザインによるなだらかな傾きのリアウインドウがすぐれた空力特性を実現している。



これまでの理念を継承しつつ、時代に合わせ、たゆまぬ進化を続けてきたNSX、最終モデルとなるType Sは米国オハイオ州のメアリズビル四輪車工場の隣接地に位置する専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で生産される。最先端の生産技術とクラフトマンシップの高度な融合をコンセプトに、熟練した約100名の従業員がボディー製造、塗装、最終組み立てまでを担当。外部サプライヤーによるボディー製造が一般的なスーパーカーの世界において、ボディー製造から最終組み立てまでを完全内製化することで、極めて高精度、高品質な商品をグローバルで供給している。

オクタン日本版編集部

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