独特の存在感!約一世紀前にパリで活躍した消防車、プジョーT-174 S

All images copyright and courtesy of Gooding & Company. Photos by Mike Maez.

1920年代は「大きい車こそ美しい車」という時代だったといえるのかもしれない。

1924年10月に開催されたパリモーターショーで発表されたプジョーT-174は、当時の高揚感を象徴するようなモデルだった。静かなスリーブバルブまたはバルブレスエンジンを搭載し、最高出力は85馬力、最高速度は100マイルを超えた。T-174はわずか810台しか製造されず、そのうち208台が1924年から1928年にかけてスポーツバージョンのT-174 Sにアップグレードされた。そしてよりスポーティな174Sモデルは、1920年代半ばに開催された数々のコンペティション・ツーリングで勝利を収めた。



今回ご紹介するのは、1924年に発売されたプジョーの中でも特に優れたモデルであるT-174 Sだ。ボンネットには「Sapeurs Pompiers」(パリ消防隊)の文字が刻まれており、フランスの消防隊に所属していたことを示している。約100年前のこの美しいT-174 Sは、有名なシュランプ・コレクションの一部だったが、1977年にフランス政府に接収され、その後シュランプ・マルマースパック・リザーブ・コレクションの一部として家族に返還された。2009年にマリン・オートモーティブ・ミュージアムが自身のコレクションのために購入し、その後も大切に保管されている、ノンレストアのユーティリティー・ビークルだ。





誕生から97年が経った今、このT-174 SはGOODING & COMPANYが8月13日~14日に開催するペブルビーチ・オークションに登場する。

GOODING & COMPANY
https://www.goodingco.com/

オクタン日本版編集部

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