貴重なロールス・ロイスが一堂に会する!|コンクール・オブ・エレガンス2021

CONCOURS OF ELEGANCE

英国にて年に1度開かれるクラシックカーの祭典、コンクール・オブ・エレガンス。今年注目すべきは、ハンプトン・コート宮殿にて展示される大変貴重なロールス・ロイスたちだ。9月3日~5日に開催されるこのイベントは、その質の高さから世界三大エレガンス・コンクールのひとつとして知られており、英国でもこれほど高水準の希少なヒストリックカーをお目にかかれる場所は他にないと言えるだろう。

1907年製のロールス・ロイス「シルバー・ゴースト」は、40/50HPのモデルで、今では伝説となっている「世界最高の車」という呼び名や、後にロールス・ロイスの40/50モデルに公式に付けられるようになった「シルバー・ゴースト」というニックネームを生んだ名車だ。1907年、高い品質の証になる耐久性を証明するため、グラスゴー ロンドン間をノンストップで走行するテストでは、1万4371kmを走破し、当時の記録を2倍に更新した。このテストの後、この車はその外観と不思議なほどの静けさから「シルバーゴースト」というニックネームで呼ばれるようになったのだ。その後、ロールス・ロイス社は約15年間にわたってシルバーゴーストのみに集中した生産に当たっている。





この車両は個人所有の期間が長かったが、1948年から1951年にかけてロールス・ロイス社に返却され、メンテナンスを受けた後、広報活動に使用された。そして、1990年のシルバーゴースト・チャリティツアー(ジョン・オ・グローツとランズ・エンド間)に向けて、1989年にフルレストアされた。1998年にはベントレーモータース社の所有となり、2019年、ついにイギリスの個人コレクターの手に渡った。今回のコンクール・オブ・エレガンスで20年以上ぶりに一般公開されることとなった。

その他にも、見どころあふれるロールス・ロイスが展示される。

1922年製のロールスロイス・シルバーゴースト「トゥエンティ」は、3.1リッター6気筒エンジンを搭載、合計2,885台が生産されたモデルで、1927年、イギリスのロールス・ロイス社がボンベイのロールス・ロイス社にこの車を送っており、数台がインドの王族に販売された。



1914年製のロールスロイス アルパイン・イーグルのコーチワークは当時としては画期的なもので、オープンフルトップ、両フェンダーに取り付けられたツールボックス、継ぎ目のないスチール製の一体型ボディ、計器やスイッチが取り付けられたクロックボードなどが特徴。この車は、ヴァン・デン・プラスのコーチワークを持つシルバーゴーストの中で、オリジナルの状態で完全に残っている唯一の車だ。



モンゴメリー元帥が所有していたという、軍用車としての優れた実績を持つ1937年製のファントムIIIは、デ・ハビランド・エアクラフト社の会長であるアラン・バトラー卿が新規に発注したものだ。風洞実験で航空機の空気力学的効果が証明されたことから、リア・スロープ・ウィンドスクリーンが採用された。第二次世界大戦が勃発時、モンゴメリー陸軍元帥の専用車として戦時中に使用された。この車には、ウィンストン・チャーチル卿やアイゼンハワー将軍など、多くの著名な要人が乗っていた。戦後、モンゴメリー元帥が個人的に所有していたこの車は、ブランドのスペシャリストであるP&A Wood社によってフルレストアされている。





コンクール・オブ・エレガンスでは、メインの車両展示以外にも、ガルフ対マルティーニの祭典、フューチャークラシックスクラスではユニークな現代の希少車やビスポーク車、最高級のフェラーリ・ベルリネッタのラインアップなど、数多くの特別企画や展示で合計約1,000台の車両が集まる。2021年には、女王陛下の95歳の誕生日を祝うために集められた95台の英国車のコレクションや、次世代のクラシックカー愛好家にインスピレーションを与えることを目的とした30UNDER30 コンクールが新たに開催される。

チャールズ・ハイドシェック社のシャンパン、フォートナム・アンド・メイソン社のピクニック、ジョディ・キッド氏が司会を務めるチャブ保険のライブ・ステージ・インタビュー、アート、ジュエリー、ファッションの展示など、自動車の展示を以外にも、コンクール・オブ・エレガンスでは贅沢な時間を過ごすことができる。プレゼンティング・パートナーのA.ランゲ&ゾーネは、今後3年間のサポートが決定しており、精巧に作られたタイムピースを展示していく。

2021年のコンクール・オブ・エレガンスのチケットは、半日入場が30ポンドから、3コースのホスピタリティ・パッケージが288ポンドからとなっている。チケットは concoursofelegance.co.uk/tickets からご購入可能だ。

オクタン日本版編集部

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