1000マイルのドラマ、ミッレミリア|ショパールとジャッキー・イクスの絆

Chopard

今年もイタリア、ブレシアの街からミッレミリアがスタートした。6月19日まで開催された今年のレースでは、約1600キロ(=1000マイル=ミッレ・ミリア)のコースを通常とは逆の反時計回りに巡る。ルートの方向変更は、1927年から1957年に開催されていたオリジナルのレースでは定期的に行われていたが、1977年にレースが復活してからは、今回が初めての試みとなる。



今年もメインパートナー、オフィシャルタイムキーパー、そして競技者として、ショパールがこのヒストリックなレースに参加している。そのパートナーシップは今回で34回目を数える。

今年の新作モデル「ミッレ ミリア 2021 レース エディション」

ショパール共同社長であり、レース参加者でもあるカール‐フリードリッヒ・ショイフレ氏が今年のレースで駆るのは、30年以上も前からショイフレ・ファミリーのコレクションであるストロベリーレッドのメルセデス・ベンツ 300SL ガルウイングだ。



そのコ・ドライバーを務めるのは、ル・マン24時間耐久レースで6回の優勝経験を誇るモータースポーツ界のレジェンド、かつメゾンの長年の友人であるジャッキー・イクス氏である。両氏はこれまで、15回以上タッグを組んでミッレミリアに出場している。



ショイフレ氏が初めてラリーに挑んだ1989年もイクス氏がコ・ドライバーを務め、今回と同じメルセデス・ベンツ 300SL ガルウイングで参戦した。志を同じくする二人の間に、“ジェントルマン・ドライバー”の友情が芽生えたのは、まさにこの時である。

両氏が率いる今年の“チーム・ショパール”は、フランスの耐久レースチャンピンであるロマン・デュマをはじめとするゲストが集う。



ミラノ在住のファッショニスタ アレッサンドロ・スクアルツィが駆るエルミニスポーツ 1100(1954年)、ポルシェ 356(1957年)、圧倒的な美しさを誇るアルファロメオ 1900 スーパースポーツ(1956年)、さらには、イタリアを代表するカロッツェリア、ザガート社のデザインシンボルであるダブルバブルルーフを備えたボディワークを纏うフィアット 1100などの希少なクラシックカー5台が勢揃いした。





伝統に則り、ラリーの開始は午後1時30分。年式の古い車から順番に30秒間隔で、ブレシアの町の並木道ヴェネツィア通りのスタートラインを出発した。



レース初日は、難関のチーザ峠を抜け、海岸沿いの都市ヴィアレッジョまでのコースを走破。続く2日目は早朝からレースが再開され、歴史的な丘陵の町や小さな村々を経由して、ローマへの350kmの行程を辿る。

レースのハイライトとなる最も困難かつエキサイティングな3日目のルートは、イタリア半島を400km縦断して、ドラマチックな都市オルヴィエート、キャンティのワイン生産地を通り、フータとラティコーザの2つの曲がりくねった険しい峠道を進む。



ボローニャで一晩滞在した後、最終日となる4日目は、イタリアを代表する自動車メーカー、フェラーリとマセラティの本拠地であるモデナ、さらにオペラの中心地であるマントヴァ、ヴェローナを経由して、ブレシアのゴールへと戻ってくる。

美しき風景の中で繰り広げられる4日間の熱きラリーは、375台のエントリーカーそれぞれに感動のドラマを与えてくれたことだろう。

オクタン日本版編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事