ニッポンが誇るあのWRCカーが記録的な価格で落札!その価格は?

Collecting Cars

2000年のウェールズ・ラリーGBでリチャード・バーンズにより勝利を収めたスバルインプレッサS6 WRC2000が英国で記録的な価格で落札された。このインプレッサはGBラリーの後に洗浄や修復を施されることなく、ラリー参戦時の痕跡を残したまま個人オーナーによって21年間維持されてきたものだ。







最初の個人オーナーはインプレッサ S6を、ラリー GBの「戦いの傷跡」だけでなく、カラーリングはもちろん、最終レグで使用されたオリジナルのペースノート、FIA ゴールドログブックとFIAタグ、身分証明書、リチャード・バーンズとコ・ドライバーのロバート・リードが実際に使用した通信用ヘッドセット、さらにはドアポケットに入っている“エナジーバー”までも、そのままの状態で保管していた。









傷だらけのペイント、オリジナルのエンジンとトランスミッションを備えたこのインプレッサは現存する最も「オリジナル」の状態を留めた元ワークス WRCカーであると広く考えられている。



それから何名かのオーナーの元でプライベートコレクションとして18年を過ごしたこの車は、ほとんど公の場で披露されることも、実際に使用されたりする機会もなく、非常にていねいに保管されていた。

その後、2018年にこのインプレッサを購入した現オーナーは、この素晴らしい元ワークスカーを往時のごとく大観衆の前で再び走らせてやりたいと考えたのだ。彼らはモータースポーツを専門とするBGM Sport社に、再始動プロジェクトを依頼した。厳しいシェイクダウンテストを経て、数々のイベントに参加したこのインプレッサは、その驚くべきパフォーマンスをいかんなく発揮。特に2019 年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの活躍はファンの記憶にも残っていることだろう。



再始動のブロジェクトには約5万ポンドが投資されたというこの「W25 SRT」は、まさに他に類を見ない、世界で最も保存状態の良いWRCカーの1台であることは間違いない。



ヒストリーもコンディションも兼ね備えたこのWRCカーは、去る5月30日にオンラインオークションをおこなうCollecting Carsにて販売され、最終的には61万ポンド(約9450万円)という記録的な金額で落札されたのである。

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https://collectingcars.com/

オクタン日本版編集部

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