ロンドン・コンクール2021は6月に開催|今年注目するべきはヤングタイマー!

London concours

ロンドン・コンクールは「ヤングタイマー」にスポットライトを当てたクラスを展示することを発表した。巨大なエンジンや素晴らしいボディキットを備えた80~90年代のドイツのパフォーマンスヤングタイマーは、6月8日から10日まで名誉砲兵中隊本部に展示される予定だ。

中でも特に注目に値するのは、ドイツツーリングカーシリーズまたはドイツツーリングカー選手権(DTM)用に設計されたメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evo II(メイン写真)と、「グループB」ラリー用に公認されたアウディスポーツクワトロの2台だ。



ホモロゲーションスペシャルの他にも80~90年代のジャーマン・ノスタルジックカーが並べられる。このヤングタイマーのクラスには、当時最速のチューニングを施されたサルーンやエステートモデルも含まれる。アウディRS2アバントやアルピナB10 V8Sツーリングといったファストエステートカーだ。

ファストエステートカーのジャンルは80年代後半から90年代初頭にかけてブームとなった。中でもアウディRS2はブームの火付け役的存在だった。また、RS2はRSシリーズの最初のモデルであり、ファストエステートカーのジャンルを確立した。ポルシェと共同開発されたこの車は、315bhpを生成する2.2リッター5気筒ターボ付きエンジンやアウディ伝統のクワトロ4輪駆動システムを搭載していたが、注目すべき点は人や荷物を運ぶための十分なスペースをも備えていたことだ。



これに並ぶのが今までに生産された中でも最も希少なBMW M3の1台である、BMW E30 M3ロベルト・ラヴァーリア・エディションだ。英国市場向けにわずか限定25台のみ生産されたモデルである。またこのラヴァーリアという名前は、80年代後半から90年代初頭にBMWで大成功を収めたイタリアのDTMドライバーであるロベルト・ラヴァーリアに由来している。

さらにブラバスとケーニッヒによるカスタムを施された2台のメルセデスも出展される。ブラバスのメルセデス300CEワイドボディとケーニッヒのメルセデス560SECワイドボディだ。過剰とも言えるようなエアロを備えた車が人気を博していたこの時代に、ブラバスとケーニッヒは一般的なドイツ車を非常にユニークな車へと変身させたのだ。

これらの7台の車は、ドイツのパフォーマンスヤングタイマー時代において非常に重要な役割を果たしており、外すことはできない。

ロンドン・コンクールディレクターのアンドリュー・エバンスは、次のように述べている。
「今まで多岐にわたるラインナップの車を展示してきましたが。、この時代のドイツのパフォーマンスカーのフィーチャーしたことはありませんでした。80年代から90年代のドイツでは、モータースポーツの世界があったからこそ車文化が盛んになったといっても過言ではなく、ヤングタイマークラスには、当時私たち車好き全員が欲しがっていたエキサイティングなホモロゲーションスペシャルの要素がいくつも組み込まれています。しかし最も大きいのはアルピナ、ブラバス、ケーニッヒ、ハルタージュなどのチューナーを祝福したいという想いです」

以前は2日間で開催されていたロンドン・コンクールは、今年からジュエリーやオーダーメイドのスーツなど自動車以外のラグジュアリーブランドや最新のスーパーカーもカバーできるように、3日間のイベントに規模を拡大する。あらゆる年代の貴重な車が100台近く展示され、ロンドン・コンクールはイギリスのトップモーターイベントのひとつとしてますます盤石なものとなるだろう。

オクタン日本版編集部

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