4輪と2輪の良いとこ取り!?電動3輪バイクが郵便配達に採用された理由

aidea

地球環境に配慮した企業活動の一環として持続可能な郵便・物流事業を推進するために、4輪および2輪EVの導入を行ってきた日本郵便。EC市場拡大の影響による貨物の小口化・多頻度化に最適な車両を検討する機会として、aideaと日本郵便による屋根付き3輪EVの実証実験が行われた。

2020年9月から約2カ月間、東京都内2か所の郵便局において、aideaの「AAカーゴ α4」を郵便配達業務に使用し、走行安定性や利便性の検証を経て、郵便配達業務における初めての屋根付き3輪EVとして、「AAカーゴ β8」の正式採用が決定した。

実証実験を踏まえた日本郵便の要望により、大容量バッテリーとERP(Electric Roll-lock and Parking Brake)を搭載した原付二種モデル「AAカーゴ β8」が新規開発された。





■AA カーゴ β8の特徴
1. 走行安定性
3輪構造と前後13インチの大径ホイールにより、段差や悪路でも安定して走行が可能。また、前後連動式のディスクブレーキが安定した性能を発揮する。

2. 利便性
「屋根付き3輪」という独自の車体構造により、4輪車に近い快適性・積載性と、2輪車並みのコンパクトさ・手軽さを両立。また、左右のハンドルスイッチで簡単に操作できる「ERP(Electric Roll-lock and Parking Brake)」を新開発。車体の左右方向と前後方向を、それぞれ独立してロックすることができるため、停車する頻度が多い配達業務での運転者の負担を軽減する。





3. 業務の効率化
原付二種である「AAカーゴ β8」は、原付一種と比較して走行に関する規制が少ないため業務効率が高く、最大積載量も60kgであるため多くの荷物を運ぶ業務に適している(原付一種は最大30kg)。

4.長距離走行が可能
「AAカーゴβ8」は7.7kWhの大容量バッテリーを搭載し、一回の充電で最大149km※の走行が可能。バッテリーは、固定式とすることでスペース効率を最大化。EVの課題とされる「走行可能距離の短さ」を解消した。
※30km/h定地走行テスト時の値。運転方法や走行環境に応じて、値は変化します。



■採用局及び台数
今回の採用により、以下8つの郵便局に各1台、合計8台が納入された。
茨城県  古河郵便局
埼玉県  上尾郵便局
千葉県  美浜郵便局
東京都  多摩郵便局
東京都  西東京郵便局
東京都  町田郵便局
神奈川県 高津郵便局
神奈川県 神奈川郵便局

脱炭素社会へ向けた世界的な取り組みである「EVシフト」の一助となるべく開発された電動3輪バイク。荷物の運搬に最適化した車体構造により、コロナ禍における食品宅配の急増や、小口配送における「ラストワンマイル問題」にも対応。大容量バッテリーを搭載することで、災害時には「走る蓄電池」としての活用も期待されている。

スペース効率とエネルギー効率が高く、4輪と2輪の良いとこ取りであるAAカーゴは、これからの時代に必要な配送車両といえるのかしれない。

オクタン日本版編集部

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