イタリアファーニチャーブランド「デカステッリ」が日本で初のショールームをオープン

DeCastelli

株式会社アイチ金属は、19世紀末イタリア北部のトレヴィーゾで創業したラグジュアリーメタルブランドデカステッリの⽇本国内独占販売権を取得し、この度東京デザインセンターに東京ショールームをオープンする運びとなった。

美しい金属表面処理と加工技術により圧倒的な存在感を誇るデカステッリ。日本では初めてとなるこの場所、東京デザインセンターはイタリア人建築家マリオ・ベリーニによる名建築であり、名建築家カルロ・スカルパの息子であったデザイナー、トビア・スカルパが内装した空間である。この素晴らしいショールームに「デカステッリ」のスペシャルなファニチャーや壁面パネルが揃い、先月の伊勢丹新宿店、日本橋三越本店のポップアップに続き、常設にて見ることができる場所となる。



「デカステッリ」について

デカステッリの歴史は19世紀末に遡る。もとはランボルギーニ社と同じイタリアの農機具を製造する鍛治メーカーだった。2003年に4代目のアルビノ・セラートがCEOに就任すると、金属の知識を豊富に持つ熟練の職人たちの協力を経て、優美な金属製家具の製造という領域に大胆に進出した。同時に、家具だけではなく、オーダーを受けてから素材やオブジェの開発にも挑戦している。現在、デザインの表現力と職人の高度な技術を組み合わせることで国際的に有名だ。イタリアにおけるデカステッリのプロジェクトの中で、最も著名といっていいのは、イタリア建築業界の重鎮であるチーノ・ズッキが設計した、ヴェネツィアの建築ビエンナーレにあるイタリアパビリオンの巨大な玄関オブジェ“Archimbuto”だ。その品質と価値は高く評価され、当初は暫定的な設置物だったものが、現在では恒久的な展示物となっている。この、エイジング加工された金属仕上げのノウハウは様々な建築家や著名ブランドから高く評価され、数多のブランドショップにも採用されている。デカステッリの本社はクロチェッタデルモンテッロにあり、十分な広さの製作工場と資材倉庫を有している。ミラノのショールームとともに、彼らはデザイン、製造、カスタマーケアが非常に重要であることを明確に示している。



日本上陸までのストーリー

アイチ金属代表取締役である山田氏が、金属加工技術を追及する中で世界各地を訪れた際、イタリアのミラノサローネでデカステッリに出会い衝撃を受けたことが日本での販売の始まりだ。もともとアイチ金属も同様の技術を持っており、同時にその技術は多くの建築家から高い評価を得てきたという経緯があった。また、アイチ金属とデカステッリの技術に対する意識は非常に近く、その為アイチ金属が日本での独占販売権を得て、ブランド展開を行うこととなった。デカステッリはミラノにショールームを構える、由緒あるハイエンドブランドだ。通常であれば契約は商社の領域だが、日本での展開をアイチ金属にまかせるという決断は、2社の思考の近さと親和性を証明するアクションとなった。今回オープンする初の東京ショールームは、類をみない金属の美しく素晴らしいファニチャーがたくさん揃った。デカステッリのフィロソフィーを、是非ともご自身で体感していただきたい。

オクタン日本版編集部

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