ドイツ旅行では外せないスポット!新しくなったポルシェミュージアム

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コロナウイルスの影響でドイツ・シュトゥットガルトにあるポルシェミュージアムは、ここ数カ月一般公開を中止していた。

「私たちは来場者の方々に忘れられないような体験を提供できるようにしたかったため、閉鎖期間中の時間を最大限活用して、今年予定されていた計画を前倒しました。例えば展示内容の一部を変更したり、一種の進化をさせたり、新たなインタラクティブなスポットを設置したりました」と、ヘリテージアンドポルシェミュージアムのディレクターでアシム・ステイシカル氏は説明する。




ロックダウン中のミュージアム


学校や保育園が閉鎖され、多くの人々が自宅で仕事をしているため、博物館はウェブサイトwww.porsche4kids.comでポルシェ4Kidsという子供向けのさまざまなエキサイティングなコンテンツを用意した。また、5月17日の第43回国際博物館の日には、展示会のライブツアーを開催した。さらに、7月から11月にかけて、ポルシェミュージアムは、「Startto Drive Electric」展示シリーズの一環として、メーカー初の全電気式スポーツカーであるタイカンを発表した。

「私たちはこの1年間を最大限に活用しようと努めました。そのため規制に柔軟に対応し、常にポルシェファンとスタッフの利益のために行動しました。様々な課題がありましたが、私たちは新たな機会を見つけることができました。驚きに満ちた再開と新たな2つの特別展示が満足のいくものであることを約束します」と、ステイシカル氏は付け加えた。




閉鎖中の活動


ポルシェヘリテージアンドミュージアム部門のチームは展示車両の大規模な入れ替えを行った。天井に逆さに張り付けられていたポルシェ956は、ヒストリックモータースポーツのスタッフに譲渡された。

クラシックシリーズの量産車の修理などはミュージアムワークショップで行われるが、ヒストリックレーシングカーなどのレストアやメンテナンスはヴァイザッハのヘリテージ部門で行われる。このル・マンで優勝した956を天井から吊り下げられるようにしたのもこのヘリテージ部門だ。




この956は伝説のエンジンTAGターボを搭載したF1や、ファンカーの研究のために使われていた。特殊なアンダーボディは走行中に真空空間を発生させ、文字通りマシンを地面に吸い付かせるディフューザーを装着しており、理論的には天井を走行することも可能だ。天井に張り付いて展示されていたのはそれを表現するためだったのである。




ポルシェのデザインDNAをインタラクティブに体験


ポルシェデザインのDNAは全てのモデルに受け継がれており、911に関して言えば1963年まで遡る。新しくなったミュージアムでは来場者はインタラクティブにデザインDNAを体験できる。

ミュージアムの「コンシステントステーション」では、ターンテーブルに6台の車が展示されており、ターンテーブルに近づくと3Dプリント技術と光学センサー技術によって、6台全てが来場者の方に向きを変えるといった仕掛けがある。また6台のモデルには赤いイルミネーションラインが施されており、ポルシェデザインのDNAを視覚的に表現している。このイルミネーションラインによってモデルレンジ間の関係を視覚的に理解できるようになった。この展示は一時的なものではなく、現在すでにある80台の車と200以上の展示の一部となる。




刷新されたマルチメディアガイド


ミュージアムに展示されているそれぞれの車についての豊富な解説を聞くことができるマルチメディアガイドも新しくなった。カメラが新しくなったことに加え、Android8オペレーティングシステムやフルHD+解像度の大型ディスプレイを備えている。

マルチメディアガイド2.0は直感的に操作でき、子供向けのバージョンも用意されている。反応速度が上がったことで、コンテンツを幅広く掘り下げ、ダイナミックなストーリーテリングとともに展示を学び、楽しむことができる。

常設展示の内容は定期的に変更されるため、情報を常に最新の状態に保つべく210台のモデルのオーディオコンテンツが作成された。さらにビデオクリップや既存のコンテンツにも複数の言語のオーディオコンテンツが追加された。来場者はボタンを押すだけで、さまざまな車両に関する情報、オーディオコンテンツ、ビデオクリップにアクセスできるだけでなく、エンジン音や歴史的な写真にもアクセスできる。




ポルシェレーシングシュミレーター


ポルシェレーシングシュミレーターが設置され、誰でも簡単にモータースポーツのアドレナリンを体験することができるようになった。曲面型の大型スクリーンの前で911GT3カップで使用されているステアリングホイールを握って、eスポーツ大会でのレースに出場したりなどエキサイティングでリアルな体験をすることができる。

シュミレーターには高性能なペダルも装備されており、非常にダイレクトでリアルなレスポンスを体験できる。レーシングシートはコーナリング時に横方向の動きをサポートし、D-BOXモーションシステムは上下、左右、前後に移動する。




お土産には写真を


ポルシェを持たないポルシェファンの夢の1つに必ずあるのは、ポルシェのシートに座るということだ。ポルシェミュージアムに行けば座ることはもちろん、座った写真をお土産に持って帰ることができる。
フォトブースも完全に刷新され新しいバックグラウンドが利用できるようになった。イメージカット技術を利用して、色々な場所でポルシェを楽しんでいるような写真を撮ることができる。自由にフィルターや背景を選んで撮った写真は自分のメールアドレスに送って、SNSでシェアすることも可能だ。




アップグレードされた天井照明

展示車両が完璧な輝きを放ちながら展示されるようにするために、ミュージアムのチームは数ヶ月かけて天井の照明をアップグレードしてきた。新しく設置されたスポットライトは、光量を2倍にしながらもエネルギー消費を劇的に削減する。また熱放出量も50%削減する。これによって空調の消費電力も減らすことができるようになった。

太陽光とほとんど変わらない光を演出できるシステムにより、展示車両はこれまで以上に輝いて見える。560個以上のライトは全て1つのタブレッドで制御されており、イベントの時はショーのような華やかな演出をすることも可能だ。ここで使われている「grandMA3」というシステムは、実際に世界の数々の素晴らしいステージでも利用されているのだ。




ポルシェミュージアムは火曜日から日曜日の午前9時から午後6時まで開館している。現在は2021年3月8日に施行されたバーデンヴュルテンベルク州の新しいコロナ条例の則り、感染状況に合わせて事前登録や医療用マスクの着用が義務付けられている。

オクタン日本版編集部

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