ロンドン・コンクール 今年のテーマ第一弾は「ポルシェ」

london concours

ロンドン・コンクールは、イギリス都心部で毎年夏に開催される一大クラシックカーイベントである。今年は、6月8日から10日までの日程で開催される。毎年異なるテーマが設けられるが、その第一弾として「ポルシェ」が出展されることが明らかになった。1948年から現在に至るまでの70年以上に渡るスポーツカーのデザインを象徴するこの企画では、これまでに製造された中で最も希少な12台のポルシェが展示される。

その中には、911の中でも最も人気の高い930ターボや、'55年製のポルシェ356 T1A GSカレラクーペなどが含まれている。これは、これまでに製造された中で最も古いGSカレラクーペのひとつである。



また、美しいライトウェイトの911 2.7 RSも加わる。ホモロゲーション・スペシャルとして製作され、初期の「シンゲージ」ライトウェイト 2.7 RSモデルは500台のみが製造された。RSの名を冠した最初のモデルである2.7は、多くの人にとって911の頂点を象徴するモデルだった。ワイドなホイールアーチと象徴的なダックテールスポイラーを装備したこの車の特徴的なスタイルは、すぐにそれとわかる。



もうひとつのロードゴーイングホモロゲーションカーである伝説のポルシェ959は、もともとグループBに参戦するために設計された。ロンドン・コンクールに出品されるこの959は、わずか292台が生産されたうちの1台である。発売当時、959は「世界最速の公道走行可能な車」といわれていた。

この2台と並んでいるのが、20世紀を代表するスポーツカーの1台。初代2.7 RSの精神的な後継モデルである997 GT3 RSだ。印象的なリアウイングとアグレッシブなフロントスプリッターは、この車の「RS」の血統を視覚的に表し、レース用に開発された4.0リッターのメツガーエンジンは、他に類を見ないスリリングなサウンドを提供する。6段マニュアルギアボックスと組み合わされたRS 4.0リッターは、最高出力493hp、最大トルク460Nm、車重1,360kgを実現し、わずか3.5秒で時速100kmまで到達する。



ロンドン・コンクール・ディレクターのアンドリュー・エバンス氏は次のように述べている。「モータースポーツの世界で重要なブランドといえば、ポルシェほど大きなブランドはありません。ポルシェはその歴史の中で、世界で最も重要でコレクション性の高い車、そして間違いなく世界で最も偉大なドライバーズカーを生み出してきました。この夏のロンドン・コンクールに、過去70年の歴史の中でも最も希少で興味深い車両の数々をお迎えできることを嬉しく思います」

これまで2日間で開催されていたロンドン・コンクール2021は、3日間の開催に変更され、ジュエリーからオーダーメイドのスーツまで、ラグジュアリーブランドのコンテンツや最新のスーパーカーを求める来場者の需要に応えるため開催される。各日の中心となるのは、100台近くの希少で象徴的な高級車のコレクションで、ロンドン・コンクールは英国のトップ・モーター・イベントのひとつとして瞬く間に定着している。他のラインナップも楽しみである。

オクタン日本版編集部

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