アストンマーティンがフォーミュラ1のオフィシャル・セーフティーカーに選定

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アストンマーティン DBX - フォーミュラ 1オフィシャル・メディカルカー



2021年フォーミュラ 1オフィシャル・メディカルカーの一翼を担うのは、アラン・ヴァン・デル・メルヴェ(南アフリカ出身41歳)が運転するアストンマーティンDBXだ。セーフティーカーと同様、メディカーもライム・グリーンのアクセントを配した2021アストンマーティン・レーシンググリーンを纏っている。他の特徴としては、FIAメディカルカー専用グラフィック、LEDリア・ナンバープレート、ルーフレールに装着したLEDライトバーなどが挙げられる。

DB11やヴァンテージにも搭載される排気量4.0リッターインターボV8エンジンは、550PSの最高出力と700Nmの最大トルクを発生し、0~100km/h 加速は4.5 秒、最高速度291km/hに達する。これらの要素により、FIA医療チームに迅速に対応することができるアストンマーティンならではのサウンドを奏でるアクティブ・エキゾースト・システムにより、DBXは外見ばかりでなくサウンド面でも存在感を発揮する。

フォーミュラ 1のオフィシャル・メディカルカーには大型医療バッグ、AED(自動体外式除細動器)、消火器2台、火傷対応キットなどといった大量の装備類を搭載しなければならないが、632リットルのトランクスペースを備えたDBXは、十分な余裕がある。



インテリアのトリムは基本的に市販車両から変更はないが、リアシートの中央席が除去されて4人乗りとなり、それぞれの位置に6ポイントセーフティー・ハーネスを備えたスポーツ・バケットシートが装着される。運転席にアラン・ヴァン・デル・メルヴェ、残り席にFIAフォーミュラ1メディカル・レスポス・コーディネーターであるDr.イアン・ロバーツと地元医師が乗り込む。残りの1名分は、ドライバーを乗せてピットレーンまで移送しなければならない時のために空けてある。セーフティーカーと同様、ダッシュボードに2つのスクリーンが設置されてり、レースライブ映像を提供する。もう1つのスクリーンには、最先端テクノロジーを駆使したレーシング・グローブ(手袋)が計測するドライバーの生理学的データがリアルタイムで表示され、事故発生時、ドライバーの状態について重要な情報を手に入れることができる。またこのメディカルカーにも「マーシャリング・ システム」および後方の状況を伝えるカメラ・ディスプレイが搭載される。



フォーミュラ1オフィシャル・セーフティーカーおよびオフィシャル・メディカルカー開発は、 アストンマーティン本社のエンジニアリングチームが担当した。いずれの車両も、シルバーストーンにあるアストンマーティンの施設において高速耐久性評価やアグレッシブなサーキット走行などを初めとするテストを繰り返し、合計走行距離は15,000kmにも上った。あらゆる天候条件で性能を発揮できるよう、ダイナモ気候チャンバーでテストも実施された。

アストンマーティン・ラゴンダ最高経営責任者(CEO)トビアス・ムアースは、次のように述べている。

「全従業員と同様に、私も60年の時を経て、アストンマーティンがモータースポーツの頂点であるフォーミュラ1に復帰したことを誇りに思っています。これはアストンマーティンの重要な新時代のスタートです。私たちが製造するもっともタイナミックなスポーツカーであり、高い評価を受けているヴァンテージがフォーミュラ1オフィシャル・セーフティーカーに、アストンマーティン初のSUVであるDBXがフォーミュラ1オフィシャル・メディカルカーに選定されました。世界中のサーキットで、これらの車両がその役割を果たすのを目にする体験は、私たちにとって誇り高い瞬間とでしょう」



アストンマーティン・ファンがヴァンテージベースのオフィシャル・セーフティーカーを初めて目にすることができるのは、3月12日から14日までの3日間、バーレーンで行われるプレシーズン・テストとなるだろう。もちろん、2週間後に同じ場所で行われるFIAフォーミュラ1世界選手権開幕戦にも登場する。
フォーミュラ1ガルフエア・バーレーン・グランプリ2021は、2021年3月28日(日)の午後4時(世界標準時、日本時間:3月29日午前1時)から生中継される。

オクタン日本版編集部

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