現代にも続く系譜「ベイビー・ランボ」が息を吹き返した!

Photography:Max Serra/Lamborghini


 
2008年に現オーナーがこの1号車を手に入れた時、それは30年間に渡り放ったらかしにされた車の成れの果てを知る見本というべき状態だったという。

「アルファロメオのクリームホワイトに塗られていて、エンジンリッドのルーバーまで同色でした。色が違うどころか、ペイントそのものの質も酷くて。1980年代の初めごろにどうやら軽度の事故に巻き込まれたらしいのですが、リアバンパーを交換するどころか、ボブ・ウォーレスが作った有名なワンオフの"ウラッコ・ボブ" に似せてパテ埋め修復をされていました。失われたリアバンパーを見つけるのには苦労しましたよ。幸い、完璧なコンディションでオリジナルのクロームに輝くデッドストック品を見つけましたけれど!」


錆びやすいスペアホイールもまた違うものに交換されていたため、再製作した。ウラッコにはつきもののブート・フロアの腐食も進んでいたし、また、フロントグリルもノーマルの3分割タイプになっていたため、4号車の15006から型を取って5分割タイプを新たにフルスクラッチで製作している。
 


ノーズのあまりの短さに驚くことだろう。もしリトラクタブルライトがなかったら、いったいどこがノーズの先端なのか分からなかったに違いない。それほど急に前へと下っているように運転席からは見える。ひとたび座席に腰を下ろしたならば、ステアリングホイールとペダル、そしてシートが決して直線状に位置しないことが分かるはずだ!
 

編集翻訳:西川 淳 Transcreation:Jun NISHIKAWA Words:Massimo Delbò Photography:Max Serra/Lamborghini

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