次のオーナーを探し中!愛され続けてきた個性的なランチア・フラビア

RM Sotheby's

ランチア・フラビアは、当初4ドアのセダンとしてのみ提供されていたが、すぐに2ドアのクーペや2ドアのコンバーチブルなどのさまざまなボディスタイルに花を咲かせた。

ヴィニャーレはわずか1,601台のコンバーチブルボディを製造した。当初、これらには1,500ccのエンジンが搭載されていたが、後期モデルには、ツインキャブレターを備えた1.8リッター直列4気筒エンジンが搭載された。



現在RMサザビーズのオークションに出品されているフラビアは、非常に興味深い一台である。右ハンドル仕様で製造されたフラビアコンバーチブルは約40台であり、そのうちの一台となる。イギリス向けのこの車は1964年にデリバリーされたと考えられているが、3年後の1967年3月に最初に登録されている。ファーストオーナーは1988年12月まで車を所有していたジェラルド・マリンだった。彼の所有期間における走行距離はわずか1万3,000マイルだった。その後、ロリー・ナイト・ブルースという人物のもとへ渡っている。



ブルース氏はフラビアを愛し、10年間所有していた。それから、車はショーン・シェパードに売却され、1999年から2000年にかけて21,000ポンド以上の費用をかけてレストアが施された。その時点での走行距離は3万1,000マイルを示していた。レストア後も彼は定期的にランチアのスペシャリストのもとでメンテナンスをおこない、2007年に手放した。彼の次のオーナーは女性だったが、頻繁にこのフラビアを運転し、日常使いができるようメンテナンスにも出していたようだ。



2014年から2016年にかけてさらに次のオーナーが所有してから、オーストリアに輸出された。そして、現在オークションに出品されているというヒストリーだ。珍しいファクトリーハードトップも美しいままで残っていることも魅力である。ずっと愛されてきたフラビアは、また次も愛情を注いでくれるエンスージアストのもとへわたるのだろう。推定落札価格は3万~3万5000ユーロ(約387万円~451万円)となっている。

オクタン日本版編集部

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