ステイタスシンボルから「買える型落ち車」へ。人気が再浮上中の軽快なクーペ

RM Sotheby's



1976年のローンチ時、新型633CSiの価格は1万4,599ポンドと発表された。それは、アストン・マーチンのV8サルーンよりたった240ポンド安く、1万1,243ポンドのジャガーXJSより3000ポンド高く、メルセデス・ベンツ450SLCよりも1万100ポンド高かった。それに比べると、フェラーリ308GT4の2 by 2が1万895ポンドというのは、正にバーゲンだった。

1978年に635CSiが発売された時は、やや比較を重視した1万6,499ポンドという価格になった。当時は308GT4が1万5,250ポンド、XJSが1万5,149ポンドだったが、メルセデス450SLCの1万8,250ポンドよりはかなり安かった。

新発売となったポルシェ928はもっと高く2万0,498ポンドで、アストンのV8サルーンは2万2,999ポンドからだった。対極にあったメルセデス280CEクーペは、たったの1万1,950ポンドだった。BMWは価格を下げず、他社は上方修正していた。つまり同社は、このニッチな商品で価格は障壁ではないと証明したのだった。現在、多くの635CSiの販売価格は1万ポンド大きく下回る。

実際、イギリスのオークションアリーナでこの金額を超えるのはほんの数台のみだ。2014年には、3万ポンドをかけてレストアされた1987年式が1万780ポンド、2015年には、走行距離5万3,000マイルの1982年式が1万3,440ポンドとなっていた。流通価格とクラス別価格がおよそ一致している状況だが、対応が必要な車で応相談の5400ポンドというのが典型的な相場だ。走行や運転に問題は無いが、リアアーチやリアシルの錆の問題が多くに見られ、注意が必要だ。

M635CSiとなると、また話は別だ。数十ポンドから4万ポンドのものまでピンキリだ。2015年の10月には、走行距離7万5,000キロの素晴らしい初期状態のM635CSiが、5万844ポンドで落札された。

オクタン日本版編集部

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