ランボルギーニの元祖SUV 今もなお圧倒的存在感を放つ一台

RM Sotheby's

ランボルギーニ LM002は、あらゆる意味で真のランボルギーニだった。風変わりで、ワイルドで、エキゾチックで、軍隊からエンスージアストまで、世界中の人々を魅了させた。

インテリアはレザーとウッドが多用され上質な空間だが、排気音は間違いなくランボルギーニ V12のけたたましさを持つ。燃料タンクは76ガロンの巨大なものだ。時速0-100km/h加速はわずか7.7秒といわれており、そのパフォーマンスは並外れたものだった。生産は1993年まで続き、その時までに328台が製造された。



このアカプルコブルーのボディにライトグレーレザーが組み合わされた一台には、キャブレター装備タイプで1万7,260kmという走行距離でオークションに出品された。インテリアにおいては、時代に合ったアルパインヘッドユニットとブラウプンクトサウンドシステム、光るボタン、グレーのレザー、バールウッドのトリムなどまばゆいばかりの装飾を備えている。独特のフード、巨大なスチールホイール、リアデッキツールボックスは、LM002の軍事的起源を思わせる印象を放つ。



この一台の歴史を見てみると、スウェーデンに新しく納入されたこのLM002は、1988年11月11日にスウェーデンで最初に道路用に登録されている。スウェーデンとイタリアで数年後、ボローニャのフェルッチオ・ランボルギーニ美術館に展示されていたといわれている。オランダのディーラーによって保持され、その後2015年にイギリスに輸出された。それから新しいオーナーのもとへわたり、新しいバッテリー、エアコンコンプレッサークラッチ、燃料タンクフロートセンサー、オイルフィルター、ブレーキ、点火、燃料供給システムもレストアされている。

現代のランボルギーニにおいてSUVモデルはウルスだが、それが登場する数十年前に発表されたランボルギーニのオフロード車LM002は、依然として圧倒的な存在感を放っている。時代をはるかに超えたワイルドなパフォーマンスSUVである。1台あれば、他とは違うユニークなコレクションになるだろう。25万~30万ドル(約2625万円~3150万円)の推定落札価格で販売中。

オクタン日本版編集部

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