速すぎておもちゃにはできない !? 子供用のブガッティ・タイプ35に試乗!

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ベイビーと呼んでくれて構わないが、小型化されたブガッティ・タイプ35を単なるおもちゃだと責めないで欲しい。裕福な家庭では子供に本物のタイプ35を買い与えるだろうが、小型のEVタイプの最高時速は42マイル(約68km/h)のため遊び道具ではない。「EUにいわせると、これは速すぎておもちゃと分類することはできないんだ」とリトルカー・カンパニーのCEOであるベン・ヘドレイは語る。彼はブガッティの代わりにこの車を500台製造する人物である。

およそ1世紀前、末っ子ローランドの4歳の誕生日を祝うため、エットーレ・ブガッティはハーフスケールで電動化されたタイプ35を造った。当時、ローランドは工場周辺をこの車で遊びまわっていた。それを見た多くの顧客が同じものをブガッティに注文し、オリジナルのベベが約500台製造された。現在、その500台はコレクターズアイテムとなっている。(値段はかなり高額だ)

新しいブガッティ・ベイビーⅡは3分の2サイズのレプリカであり、大人でもかろうじて乗ることはできるが、主なドライバーとしては10代を想定している。構造は本物のタイプ35を模しており、最も安価なモデルは複合材の車体を採用している。小型のサスペンションはプロトタイプと同じで、前輪はポジティブキャンバーだ。


 
3万ユーロ(約380万円)に設定されたエントリー価格にふさわしく、車両は非常に美しく仕上げられている。幾何学模様が刻まれたアルミ製ダッシュボードとタイプ35を再現した計器類が並んでおり、オリジナルの燃料圧力計、オイル計、回転計はそれぞれパワーゲージ、バッテリー残量インジケーター、スピードメーターに再利用された。ナルディ製のステアリングホイールは木製で、乗り降りの利便性を考慮し取り外しできるようになっている。
 
2つのパワートレインから選択可能で、エントリーレベルでは、リアに4kW(5.4hp)の電気モーターが搭載されており、ボンネットの下に1.4kW/h 48ボルトのバッテリーパックが内蔵される。これらにより、時速30マイル(約48km/h)での走行が可能。価格4万3500ユーロ(約440万円)の別モデル『ヴィテス』は、10kW(13.4hp)のモーターと2.8kWのバッテリーを搭載。シロンスタイルの『スピードキー』でリミットを解除すると、最高時速42マイル(約68km/h)に到達する。

Words : Mike DUFF 訳:オクタン編集部

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