インテリアもおしゃれでかわいい!世界的にも珍しいフィアット600

RM Sotheby's

1955年から1959年までにかけて生産されたフィアット600は大衆向けの自動車であり、イタリア国内で大量に販売することを目的としていた。そのような中で、イタリアのコーチビルダーがフィアット600をベースにした独自のコーチワークを設計していた。

ヴィニャーレが手がけた「ランデヴー」と呼ばれるこの一台は、ランチア・アウレリアB20およびB52プラットフォームの設計からインスピレーションを得て製作された。ヴィニャーレがボディ架装を手がけたフィアット8Vとも類似点が見られる。この小さなクーペは、フィアット600サイズの車を探している裕福な顧客を対象としていた。調査によると、約10〜20台が製作されたという。



2月に開催されるオークションで、そのうち一台が出品される。約8年前にイタリアのコレクターから現在のオーナーが購入し、3年かけて車をオリジナルの姿へと戻した。2019年に発行されたFIVA IDカード、およびASIからの証明書とゴールドの盾が付属している。


エンジンをリビルドする傍らで、ボディワーク、インテリア、クロムの仕上げにも特に注意が払われた。レストア中に、バンパーやドアロックなど、車のいくつかのコンポーネントにシャシー番号が刻印されていることもわかった。これは、車が手作りであること、全体的な独創性を示すものといえよう。ライトブルーとダークブルーのツートンカラーをまとうボディは、その特徴的なデザインを美しく強調するものである。インテリアにおいてもカラーテーマは同様で、今見てもおしゃれな一台となっている。



レストアが完了してから約460km走行しており、イタリアのイベントで数回展示されている。ミラノのサローネデルモビル、2018年3月のサルヴァロラテルメコンペティションなどに姿を現し、インテリア賞なども受賞している。雑誌でも幾度か取り上げられており、コンディションは良好とのこと。

他にはない、ユニークなフィアットを探している方にはぴったりなランデヴーは、推定落札価格€80,000~€120,000(約1000万円~1500万円)で出品となっている。

オクタン編集部

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