Aims for Higher Goals. アストンマーティンの過去と未来



今回は、そのアストンマーティンのラインナップから3台をチョイスして試乗してみたが、そこには確かにそのDNAの存在を知ることができた。とりわけ印象的だったのは、SUVという新たなカテゴリーに進出したDBXでさえ、おそらくはその市場において最も魅力的ではないかと思われるスポーティーな走りを感じさせてくれたこと。アストンマーティンはそれを、スポーツカーのダイナミクスから、優れたオフロード性能に至る幅広いキャラクターを持つモデルと表現するが、その言葉には一切の裏切りはない。



ピュアスポーツのヴァンテージも、実に魅力的なモデルだった。スポーツカーとしてはベストなサイズと、迫力ある走りを演出するフロントのV型8気筒エンジン。先日アストンマーティンは、そのCEOが前メルセデスAMGのCEOだった・トビアス・ムーア氏へとバトンタッチされたが、このエンジンを始め、多くのメカニズムをメルセデスAMGと提携するアストンマーティンにとって、それは必ずやプラスの方向に作用するだろう。

一方自社製となるDBSスーパーレッジェーラのV型12気筒エンジンのパフォーマンスも素晴らしかった。となれば、セカンド・センチュリー・プランの次作はミドシップ・スポーツと考えたくなるのだが、はたしてそれを彼らは将来、実現してくれるだろうか。



文:山崎元裕  写真:柏木龍馬   

文:山崎元裕  写真:柏木龍馬

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